2020.11.17 12:00 更新
2020.11.17 取材
「Raspberry Pi」と組み合わせてファミコンで「DOOM」を動作させることができる試作基板「FCカセット基板にラズパイ載っててDOOMがヌルヌル動いちゃうやつ(仮)」が家電のケンちゃんにてデモ中。BAKUTEN工房による同人ハードウェアで、近く製品版が発売される予定だ。
FPSの先駆けとして知られる「DOOM」をファミコンで動かそうという、驚きのチャレンジを実現した基板の試作品。1.79MHz動作の8bit機であるファミコンには到底無理な芸当なところ、基板上に実装された「Raspberry Pi」がゲーム処理を担当し、ファミコンを使って描画するという荒業で動作させている。
海外向けファミコン(NES)で「DOOM」を動作させる「NES DOOM」がベースになっており、それを技術系サークルのBAKUTEN工房がファミコン向けにアレンジしたもの。BGMのみで効果音はなく、やや画面に粗さはあるものの、オリジナルと遜色ないなめらかさで描画される「DOOM」は一見の価値ありだ。
デモ機の試作基板は、「Raspberry Pi 3 Model A+」やSODIAL開発ボード「FX2LP CY7C68013A」などの組み合わせて構成。制作にははんだ工作による組み立てのほか、ROMイメージの書き込みなどの工程が必要になる。
現在はデモ版の評価中といった状況で、近く基板と部品を合わせた工作キットとして販売される予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
BAKUTEN工房: https://bakutendo.net/blog-entry-420.html
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926