2020.12.25 12:00 更新
2020.12.25 取材
Raspberry Piを組み合わせ、ファミコンで「DOOM」を動作させることができる「FCカセットにラズパイ載せてDOOMがヌルヌル動いちゃう基板(キット)」が家電のケンちゃんに入荷。技術系サークル「BAKUTEN工房」による同人ハードウェアで、価格は税抜5,891円。ただしすでに完売となっている。
11月に試作基板のデモが行われ話題になっていた、ファミコンで「DOOM」を動作させることができる「FCカセットにラズパイ載せてDOOMがヌルヌル動いちゃう基板(キット)」の製品版が発売された。
本来はファミコンには到底無理な芸当ながら、基板上に実装されたRaspberry Piが処理を担当し、ファミコンのPPUで描画するという“荒業”で実現。オリジナルと遜色ない滑らかさで動作させることができる。
別売りの「Raspberry Pi 3 Model A+」やSODIAL開発ボード「FX2LP CY7C68013A」などを組み合わせて完成する工作キットで、完成にははんだ工作の組み立て作業が必要。ちなみに製品版では、基板の設計が洗練されたことで、Raspberry Piごとカセットケースに内蔵できるようになった。
パッケージには、MMC5系の通称デカカセットに準拠した赤シェルケースが付属。ユーザーの好みにより、試作時のような「基板全部むき出し」、Raspberry Piのみを露出させる「ラズパイだけむき出し」、完全内蔵の「基板全部ケース内蔵」の3パターンから選択できる。
ただし「ラズパイだけむき出し」の場合はケースの加工が必要なほか、「基板全部ケース内蔵」の場合は使用しないRaspberry Piの端子を取り除く必要があるなど、やや難易度が上がってしまう点には注意しよう。
なおサークルによれば、「ファミコン実機で動作するが、FC互換機ではほぼ動作しない」「ファミコン実機でも一部赤白ファミコンで画面がちらつく場合がある」とのこと。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
BAKUTEN工房: https://bakutendo.net/blog-entry-424.html
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926