徹底した低ノイズ設計が特徴。ゲインレベルの調整にも対応

「M6 Ver.21」は、フラッグシップ級DACによるハイパフォーマンスを特徴とするSHANLINGの最新DAP。高級機への採用例が多いESSのDACチップ「ES9038Q2M」をデュアル搭載している。

DACチップが内蔵するASRC（非同期サンプルレートコンバータ）により、クロックのジッターを大幅にカット。局所的な歪みを効果的に抑えるTHD補正機能も備えている。また、新たに低ノイズLDOレギュレータを実装、過渡電圧や電源ノイズ、サージ電流から本体を保護し、「これまで以上の低ノイズ化を実現した」という。

なおプレイヤーとしては、ショップによれば「立体感のあるウォーミーなサウンドが特徴」とのこと。

また、アンプ回路のLPF部には、新たにオペアンプ「OPA2211」×2とELNA製オーディオコンデンサ、誤差0.1%の薄膜抵抗器を実装。歪みを抑えつつ高出力化、ゲインレベルを3段階（ロー/ミディアム/ハイ）から自由に選択できる機能も備えている。バランス接続時は570mw（32Ω負荷）に達するため、抵抗の大きなヘッドホンも手軽にドライブ可能。

そのほか、幅広い出力端子に対応している点も特徴で、3.5mmシングルエンド出力、2.5mmバランス出力、4.4mmバランス出力のアナログ出力3系統を備えている。

Android 7.1ベースのプレイヤーで、4.7インチのHD液晶（1,280×720ドット）を搭載。最大32bit/768kHzまでのPCM音源、最大22.4MHzまでのDSDネイティブ再生に対応する。ストレージは32GBを内蔵、外部ストレージは最大2TBまでのmicroSDが使用可能。バッテリーは4,000mAhを内蔵し、最大11時間の連続再生に対応している。

文： エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
e☆イヤホン秋葉原店： https://www.gdm.or.jp/crew/2021/0422/389607