2021.05.26 00:00 更新
2021.05.26 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、物理QWERTYキーボードを搭載したBlackBerryっぽいUnihertzの最新スマートフォン「Titan Pocket」を見ていきましょう。
スマートフォンが大型化を続けるトレンドに抗うように、小型スマートフォンの世界で独自の地位を築いてきたUnihertz。これまでも「Jelly Pro」や「Atom」といったユニークな端末でマニアの注目を集めてきましたが、またもや興味深いスマートフォンを作りました。
それが先週からKickstarterでクラウドファンディングが始まっている「Titan Pocket」です。名前を聞いてピンときた人もいるでしょう。Unihertzが約2年前に発売した、物理QWERTYキーボード搭載スマートフォン「Titan」の小型版にあたります。その注目度はすさまじく、なんとキャンペーン開始からわずか7分で目標金額を調達。現在で1,200%以上の資金を集めることに成功しています。
当時すでに過去の存在になりつつあったBlackBerryを復刻させたような外観から、大いにマニア受けした「Titan」。しかしすごくタフに作り込まれた都合上、大きく重いのがネックでした。特に重さは300g以上あり、もはや8インチタブレット級と言っていいレベル。小型版の「Titan Pocket」は、その難点を見事に解消させています。
外形寸法は幅73.2mm、奥行き132.5mm、厚み16.8mmで、重さは216g。「Titan」から30%の小型・軽量化を果たしており、扱いやすさは格段に向上しています。大きさも手のひらに収まる程度で、よりBlackBerryっぽさがアップしたとも言えますね。
3.1インチサイズのディスプレイは、解像度720×716ドットとほぼ正方形。SoCはオクタコアのHelio P70を積んでいて、メモリ6GB、ストレージ128GBといったミドルスペック。バッテリーは4,000mAhに減りましたが、サイズ感を考えれば十分でしょう。カメラはリアが1,600万画素、フロント800万画素という構成で、OSは最新のAndroid 11を搭載しています。
そしてもちろん主役は物理QWERTYキーボード!「Titan」と同じ三段構成で、左右に3つずつの機能キーを従えたカーソルキーには指紋センサーを内蔵。キーボード全体をなでるように操作するとスクロールが可能です。ちなみに日本語入力にも対応しているのでご安心を。
なお本体は、防水には非対応ながら耐衝撃仕様のタフネス構造。microSD排他利用のデュアルSIMスロットを内蔵しています。これで「Jeliy 2」のようにおサイフ機能(FeliCa)を搭載していればステキですが、どうも対応していなそうな感じですね。
さて、そんな「Titan Pocket」のキャンペーンは、2021年6月18日22:00(日本時間/UTC+09:00)まで。すでにいくつかの早割は終了しており、1,710香港ドルからバックできます。丁寧に日本語のページまで用意されているので、興味のある人はチェックしておきましょう。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/
Unihertz: https://www.unihertz.com/