2021.06.06 09:10 更新
2021.06.06 取材
本日のコレオシは、6月3日22:00より販売がスタートしたNVIDIA「GeForce RTX 3080 Ti」に注目。10日(木)には下位モデルとなる「GeForce RTX 3070 Ti」を登場も控える中、各ショップの店員に発売直後の売れ行きや展望などを聞いた。
「当店は4日(金)からの販売でした。前日に“やや深夜販売”を実施したパソコン工房 秋葉原 BUY MORE店さんの様子を見て、「朝から忙しくなるな」と思っていました。しかしいざ開店してみると予想の半分程度の列。20万円前後と高価なので、これでも十分なのかもしれません」(ショップ店員)
「まず売れたのはZOTACの安いモデル。それからASUSやGIGABYTE、MSIといった人気メーカーが続きます。ハイエンドモデルとはいえ、やはりゲームのために20万円のグラフィックスカードを購入できる人は限られますね」(大手ショップ店員)
「10日にGeForce RTX 3070 Tiが控えているためか、まずは出揃ってからと考えている人が多いのではないでしょうか。価格も高止まりしており、一般のお客さんにとってはまだまだ買える金額ではないですよ」(大手ショップ店員)
「今後入荷してくるGeForce RTXをどうしようかなと。GeForce RTX 3070 Tiも出てくるため、店頭にはGeForce RTX 3060 / 3060 Ti / 3070 / 3070 Ti / 3080 / 3080 Ti / 3090が混在する事になります。ここに3070 / 3080のLHR(Lite Hash Rate)版も加わってきて、もう価格設定がパニック状態。代理店の担当者も、ラインナップや価格が記載されているエクセルを見ていると、目が回ると言ってました」(ショップバイヤー)
「初回はそれなりの数が入荷。しかし今のところ再入荷予定はありません。来週発売のGeForce RTX 3070 Tiも状況は同じ。初回は多めながら次回が見えないので、遅かれ早かれまた在庫は無くなりますね」(ショップバイヤー)
「昔からNVIDIAの発表価格がそのまま売価に反映する事がないのは百も承知ですが、それはあくまで流通の問題。少しでも販売や流通に関わったことがある人なら、とくにおかしいとは思わないはずです。ところが最近のグラフィックスカードはいくらなんでも高すぎる。店頭に出てくるときには倍の値段になっています。これにはお客さんも引いちゃいますよ」(グラフィックスカード担当店員)
「高騰する値段の問題はさておき、お客さんが常に求めているのは最新ゲームが普通に動く3万~6万くらいで買えるグラフィックスカード。そこのラインの在庫が復活しない限りは、なかなかPCを組もうという気にはなりにくいですよね。6万円のGeForce GTX 1660 SUPERを勧められませんよ」(ショップ店員)
「購入していくお客さんを見ていると、純粋にグラフィックスカードが欲しいという人と(おそらく)転売目当と思われる人が半々くらい。転売組みは目当てのモデルが完売すると、すぐに列から離れていきますから分りますね」(大手ショップ店員)
「当店は決まった時間に購入整理券を配布しています。購入の権利は当日中の会計が条件ですが、転売する人の一部には整理券だけ手に入れ、その後フリマサイトに出品。当日中に売れなければ、買いに来ないという悪質なパターンが横行しています。対応にも限界があるため、転売と思われる製品を購入しないという姿勢が最も効果的。そうなればいずれ価格は自然と落ちてくるはずですよ」(グラフィックスカード担当店員)
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
NVIDIA Corporation: https://www.nvidia.com/ja-jp/