2021.06.13 18:22 更新
2021.06.13 取材
本日のコレオシは、「GeForce RTX 3080 Ti」に続き販売がスタートした、NVIDIAの新型グラフィックスカード「GeForce RTX 3070 Ti」にフォーカス。複数の秋葉原ショップ店員や代理店、メーカー関係者に、発売直後の売れ行きや今後の動向を聞いた。
「朝から並んでいただいたお客さんの中には始発から来たという方もいる一方、初日の売れ方としては全体的には静かなスタートといった印象です。GeForce RTX 3080 Tiと同様、定格クロックの安いモデルから売れていく傾向ですね」(ショップ店員)
「ASUS『TUF-RTX3070TI-8G-GAMING』とZOTAC『ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Ti Trinity』という最安クラスの製品が即完売。その他のモデルは在庫ありという状況です。正直、もう少し売れるかと思っていましたが、今のところあまり反応がよくない。ただ製品としてはいいものですから、そのうち売れるでしょう」(大手ショップ店員)
「午前中はGeForce RTX 3070 Tiが売れたんですが、午後になるとGeForce RTX 3080が売れ始め、先ほど販売数が逆転しました。ラインナップが出揃ったところで、GeForce RTX 3080にターゲットを決めた人が増えているようです」(大手ショップ店員)
「GeForce RTX 3070 Tiを買いに来て、いざショーケースの前に立つと迷われる方が多いようです。というのもGeForce RTX 3070やGeForce RTX 3080と価格差が少ないモデルが多くあるため、いざ買う段階でどうしようと。安い買い物ではありませんから、なかなか難しい選択。自分でも迷いますからね、気持ちは良く分かります」(グラフィックスカードコーナー店員)
「GeForce RTX 3080 Tiと同じで初回はそれなりの本数が入荷しましたが、今後の再入荷予定はありません。なんだかんだでGeForce RTX 3080 Tiの在庫も順調に減っていますし、スタートこそ鈍いGeForce RTX 3070 Tiも2週間もすれば無くなると思います。やはりポイントはコンスタントに入荷があるかどうかでしょう」(ショップバイヤー)
「値段はさておき、GeForce RTX 3060 / 3060 Ti / 3070 / 3070 Ti / 3080 / 3080 Ti / 3090が久々に全て揃っている気がします。価格は高いのでお客さんにとっては厳しい選択ですが、それでもまったく在庫がなかった状況に比べればマシといったとろでしょうか」(グラフィックスカードコーナー店員)
「定格クロックながら、最安クラスの約9万円で登場した一部モデルの問い合わせが多いです。ただし残念ながら初回入荷で終了。NVIDIAの公式発表価格に近いモデルを出すことで、価格が少しでも高くないとアピールするのが目的と聞いています。メーカーもいろいろ大変みたいです」(代理店関係者)
「品薄といわれているGeForceですが、台湾本社とのミーティングでは日本への供給は他の国と比べ優遇されていると言われました。たしかに、数カ月まったく出荷のない国もあるので、まだマシなのかもしれません。とはいえ、突然工場から出荷したと言われる状況はなんとかならないものかと悩んでいます」(メーカー関係者)
「今回も純粋にグラフィックスカードが欲しいという人と(おそらく)転売目当と思われる人が半々くらい。ただ、転売組みはマイニング向けというよりは、単純に品薄製品が目当てのようです。PS5やSwitchと同じですよ」(グラフィックスカード担当店員)
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
NVIDIA Corporation: https://www.nvidia.com/ja-jp/