2021.08.11 12:00 更新
2021.08.11 取材
【第82回】暑さと寒さ、午前中に弱いアキバ取材班Bが、秋葉原のショップ店員にコッソリ聞いた、オススメの飲食店を紹介する「アキバのごはん」。今回は、季節感ゼロなセットものを食べようと、老舗の蕎麦屋さん「松月庵」に行ってきます。
ここ数日は本当に暑い!外出危険レベルな熱気に息苦しさを感じる次第、そうなると自然に食べる物も麺類が増えてきます。しかしただ麺だけを食べて終わりというのもどうかなぁと、ちょっとした抵抗を試みていた私め。そんな心持ちで向かったのは、ジャンク通りで長年営業している老舗の蕎麦屋さん「松月庵」です。
もうすぐディナータイムという時間帯。店内はのんびりお茶を飲みながらオリンピック中継を見ていた常連さんと、横にハードオフの大きな袋を置いて温蕎麦を食べていた、観光客と思しき外国人のお客さんのみ。女将さんに「どこでもお好きなとこどうぞ~」と声をかけられながら、すぐ近くに着席。メニューや壁面を眺めながら、何を頼もうか悩んでいました。
「揚げナスおろし」か「梅しぐれ」にしようか、「鴨せいろ」もいいなぁ・・・などと悩みつつ、結局それなりにボリュームもありそうなセットものの「すき焼きセット」を注文することに。うっかり大盛りをオーダーし忘れたので、お会計は税込1,150円でした。
10分と待たずにやってきた「すき焼きセット」。早い話がすき焼き丼ともりそばのセットで、それにお新香とみそ汁が付いてきます。セットものを注文するのは初めてだったのですが、こういうニコイチな器に入ってくるんですね。
さっそくに、ツヤツヤと美味しそうなもりそばから食べていきましょう。薬味はワサビとネギとゴマで、うっかりワサビを丸ごとつゆに落としてしまい、あのツーンとくる感覚をしばらく味わうことに。しっかり醤油の効いたつゆにそばをくぐらせて、喉越しのよさ(とワサビ)を味わいながら、無心で食べていきます。
そして頃合いをみて、冷める前にすき焼き丼にスイッチ。牛肉や春菊などに混じって、やや熱の通った卵が中央に座っています。上層の具を多少かき混ぜつつ、遠慮なしにかきこんでいくことに。やや甘めな味付けですが、少量散らされた紅生姜の存在感もあり、口飽きせずに一気に食べ切れます。しかしながら、器を片手で持ち上げつつすき焼き丼をかきこみながら、どういう食べ方が正解なのかな・・・などと考えていました。
最後は、女将さんが持ってきてくれた蕎麦湯を飲みつつ、まったりと食後の余韻に浸ります。なんだかんだで、大盛りじゃなくとも満足できた感じですね。ごちそうさまでした。
そんな「松月庵」の営業時間は、平日11:00~22:00、土日祝は11:00~17:00まで。ただし現在は時短営業になっていて、アルコールもNGです。さて、次にお邪魔する時は、久しぶりにメガ盛り系の蕎麦にしようかな。
(追記)画像映り込んでいるのはアルコールでは無いかというお問い合わせがありましたが「麦茶」です。ビールを注文されている方に対しては、お店側で丁寧に説明し、お断りしていました。(さすがに仕事なので、取材中にアルコールは注文できませんが・・・)
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一