2021.08.19 12:00 更新
2021.08.19 取材
【第83回】暑さと寒さ、午前中に弱いアキバ取材班Bが、秋葉原のショップ店員にコッソリ聞いた、オススメの飲食店を紹介する「アキバのごはん」。今回は、通常の3倍のニンニク&生姜を使った“生姜豚”が食べられる「香登利」に行ってきます。
末広町の交差点から妻恋坂方面に向かうと、すぐに見えてくる古民家風のオシャレなお店。今回の目的地は、先ごろオープンした生姜豚専門店の「香登利」です。以前に銀だこハイボール酒場 末広町店が営業していた場所に、突如わらぶき屋根の建物が出現。オープン前から話題になっていました。
さてお邪魔しますよ、と暖簾をくぐろうとしたら目に入ってきたのが「注意書」。なんでも「当店の生姜豚は、ニンニクと生姜を通常の2~3倍使用し、かなり刺激の強い料理となっております」とのこと。通常の3倍!?と驚きつつ、小さい子供や「元気になりすぎると困る方(意味深)」は控えるように警告しています。むしろダウナー系の自分にはちょうどいいのでは・・・ということで、気にせずレッツゴーです。
そのまま入り口の券売機で食券を購入。注文はもちろん看板メニューの「生姜豚重定食」です。しかしガッツリ食ったろうと目論んでいたところ、大盛・特盛はすでに売り切れ。19時ちょい前くらいの来店だったのですが、どうも遅めの時間ではお肉がなくなってしまう場合があるようですね。なお、お会計は税込1,080円也。
ちょうどディナータイムということもあり、席はほぼ埋まっていました。フロアには鼻炎気味な自分でも分かるほど、ニンニクの香りが漂っています。そして席に案内されて15分ほど、ようやく目の前に「生姜豚重定食」が届きました。オシャレな重箱のフタを開けると、さらに濃密なニンニクの香りが広がります。これは効くぜ・・・!
ちなみに生姜豚と聞くと、微妙に生姜焼きと勘違いしそうな雰囲気がありますが・・・なんでもニンニクや生姜などをふんだんに使用した特製のタレに、国産の厚切豚を長時間漬け込む製法を用いた料理なのだとか。どちらかと言えば“生姜漬け”なんでしょうか、疲労回復や体力増強、夏バテ防止、免疫力の向上などが期待できるそうです。
生姜豚はかなり柔らかく、丁寧にカットされてご飯の上に載っています。焼き目がついて見た目にも美味しそうですが、やはり注意書通りに大量のニンニク・生姜がまぶしてあります。ご飯との間にもみっちり、さらに生ニンニクまで載せられているという徹底ぶり。これはすごい料理だ・・・と身構えて口に入れたのですが、思いのほかしつこさはなく、どんどんかき込んでいけます。
そして途中からじわっとお腹の中から温かくなる感じ、これはいいですね。付け合せの卵焼きと漬物もいい具合に箸休めになり、任意のタイミングで口の中をリセットできます。具沢山の豚汁も単体ではやや酸味強めなのですが、生姜豚を食べながらだとちょうどよく、うまく計算されている印象でした。
無事完食できたら、シメは(オマケで付いてきた)ハウスの「さわやか吐息(スカッシュグリーン)」を投入。こうした気遣いがあるあたり、以前にニンニク山盛りな料理を食べた時のことを思い出しました。
さて、そんな「香登利」の営業時間は、11:00~22:00(L.O 21:30)まで。ただし当面は20:00閉店(L.O 19:30)になっているほか、当日の仕込み分が完売するとその時点で閉店です。なんでも特盛は並盛の2倍の量があるそうで、大盛・特盛がよく出る日は早めに売り切れてしまうのだとか。次はもうちょい早めに来て、ぜひとも特盛を味わってみたいです。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一