2021.12.09 12:00 更新
2021.12.09 取材
【第99回】暑さと寒さ、午前中に弱いアキバ取材班Bが、秋葉原のショップ店員にコッソリ聞いた、オススメの飲食店を紹介する「アキバのごはん」。今回は、昔からの変わらない落ち着いた味のチャーハンを目当てに「生駒軒」に行ってきます。
とびきりの絶品!とはちょっと違うかもしれないけれど、いつも安定して美味しい定番の味というのがありますよね。今回はそんな定番の美味しさを求めて、昭和通り方面を「生駒軒」に向かっていました。暖簾分け制度でかつては100軒以上の勢力があったという、いわゆる町中華の代表格。このお店もかれこれ50年以上の営業になるとかで、変わらない味で周辺のサラリーマンに愛されてきました。まさに愛すべき“The 定番”というわけです。
ちょうど営業時間ギリギリに滑り込むように来店、空いている時間とあって先客は二人でした。4人掛けのテーブルに案内されて、そのまま「五目チャーハン」(900円)と半餃子(250円)を注文します。お会計は税込1,150円。
ちなみにメニューの方では「什景炒飯(五目チャーハン)」と記載されているのがそれ。このお店では結構な人気メニューで、時間帯によっては向かいの人も同じものを食べている、ということがよくあります。しかしズラッと並んだメニューの多さは、いかにも町中華といった感じがしますね。
注文を済ませた後に女将さんがボックスティッシュとお水を置いてくれて、その後壁の向こうから鍋を豪快に動かす音が聞こえてきます。そして10分と待たずに「五目チャーハン」が到着。スープが一緒に付いてきて、すぐ後にテンポよく餃子も運ばれてきました。
山を崩していくと、湯気と一緒にいい香りが漂う五目チャーハン。まずはスープで下を整えつつ、早速スプーンで口に運んでいきます。いわゆるしっとり系のチャーハンで、期待通りの落ち着いた味。食べながら「こういうのでいいんだよ こういうので」と、つい井之頭五郎になってしまうのはやむを得ないところでしょう。
たっぷり入った具材は、ハムや卵、ネギ、玉ねぎ、ニンジン、椎茸と、バリエーションも彩りも豊富です。できたてでアツアツ、そして具材を反映した甘めな味わいが、これまたほどよくニンニクが効いた餃子とバッチリ合うのです。こういうのでいいんだよ(以下略)。安定した美味しさに感謝しつつ、あっという間に完食。そして普通盛りのメニューには、やはりハーフサイズの半餃子がちょうどいいですね。ごちそうさまでした。
さて、そんな「生駒軒」の営業時間は11:00~15:00まで。ランチのみの営業で、土日祝日はお休みです。なお、「かつカレー」が名物の「とんかつ福与志」はお隣。どちらもお昼時はサラリーマンで賑わう人気のお店です。
文: 編集部 絵踏 一