2022.04.11 11:48 更新
2022.04.11 取材
平面磁界ドライバーを搭載した米Audezeブランドの開放型ヘッドホン「LCD-X 2021」が発売。e☆イヤホン秋葉原店本館にて税込187,000円で受注販売が始まっている。
もとは航空宇宙産業用に開発された、平面磁界型ドライバーを搭載するヘッドホンの新製品。主にレコーディングスタジオのエンジニアなどに向けたヘッドホンで、現場からのフィードバックをもとに、従来モデルから特に高域特性が改善されている。
出力を最大近くまで上げても歪みが生まれにくい磁気構造になっており、新モデルではドライバーのマグネット構造などが改良。空気の流れを調整して帯域バランスを整える独自技術「Fazorテクノロジー」を採用し、正確な位相を実現することで、楽器やボーカルの位置を忠実に表現できるという。
なおショップによると「音の描写の表現力が上がった」「ウォームな色合いのサウンドで、フラットに満遍なく鳴らしてくれる」とのこと。また、遮音性が向上し、質の高い低音再生を可能にする新設計のイヤーパッドも採用されている。
主な仕様は、再生周波数帯域10Hz~50kHz、感度103dB/1mW、最大出力130dB以上、インピーダンス20Ωなど。専用の高品質ケーブルを備え、ケーブル仕様はヘッドホン側はミニXLR 4pin、アンプ側は6.3mmプラグ。重量は約612g。
開放型の「LCD-X 2021」をベースにした、密閉型ヘッドホンの「LCD-XC 2021」も同時に発売。こちらの価格は税込198,000円で、同様に受注販売が始まっている。
ドライバー構造などは同様ながら、サウンド特性はやや異なる。ショップによれば「『LCD-X』に比べてややドライな色合いで、高域から中域にかけて粒立ちのある表現が味わえる」とのこと。
文: 編集部 絵踏 一
e☆イヤホン秋葉原店本館: https://www.gdm.or.jp/crew/2021/0422/389607