2022.07.27 15:19 更新
2022.07.27 取材
Thermaltake Technology(本社:台湾)は2022年7月27日、新製品発表イベント「2022 Thermaltake Expo July」のメディア向けオンライン発表会を開催。リポートの第1弾は壁掛け可能なオープンフレームの「Core P3 Pro」など、PCケースの最新モデルをお届けしよう。
「Core P3 Pro」は、「Core P3」のアップグレードモデルにあたるオープンフレームPCケース。横置き・縦置きに加え壁掛けスタイルに対応し、搭載パーツを効果的にディスプレイできる。
「Core P3」からいくつか改良点があり、目立つところでは2本脚だった脚部がフラットタイプに変更され、安定性が格段に向上した。また、420mmラジエーターと520mmグラフィックスカードを同時に搭載可能な搭載能力を誇り、グラフィックスカードは厚みの制限もほとんどないという。
冷却ファンは最大6基、ストレージは最大7台が搭載可能で、フォームファクタはE-ATXをサポート。そのほか、フロントI/Oには昨今のトレンドを反映し、USB Type-Cが追加されている。外形寸法は幅268mm、奥行き500mm、高さ535mm。
グローバル市場にて2022年Q4に発売予定で、市場想定売価は139.99ドル。カラーはブラックとホワイトをラインナップする。
3面強化ガラスを採用する、魅せるタワー型PCケースの新モデル「The Tower 500」も披露された。スーパーフルタワーの「The Tower 900」とMini-ITX対応モデル「The Tower 100」の中間に位置するミドルサイズモデルにあたり、フォームファクタはE-ATXをサポートする。
底部から吸気、天井から排気する煙突効果による排熱効果も特徴。最大325mmのグラフィックスカードや最大360mmラジエーターが組み込めるなど、拡張性にも優れる。ちなみに海外では、「The Tower」シリーズの内部にフィギュアをディスプレイするのが流行っているとか。
グローバル市場ですでに販売が始まっており、ブラックとホワイトの2色ともに市場想定売価は179.99ドル。なお、ボトムに3.9型サイズのLCDパネルを追加、システム情報や画像・GIFなどを表示できる専用アップグレードキットも99.99ドルで販売されている。
印象的な斜めカットデザインを採用する、「Divider」シリーズの新モデルはE-ATX対応の「Divider 370 TG ARGB」とMicroATX対応モデル「Divider 170 TG ARGB」をラインナップ。いずれもグローバル市場で販売が開始されている。
フロントパネルはメッシュとソリッドのコンボ仕様、左サイドは強化ガラスとメッシュ入りスチールパネルというデザイン。120mm ARGBファン×2を標準装備し、「Divider 370 TG ARGB」にはグラフィックスカード垂直マウント用に回転可能なPCIブラケットが付属する。
市場想定売価は「Divider 370 TG ARGB」が119.99ドル、「Divider 170 TG ARGB」が99.99ドルとなっている。
また、以前にCESに合わせた発表会で披露された「View 300 MX」も登場。強化ガラスと“Ttロゴ”の通気口を備えたスチールパネルの2タイプからフロント仕様を選択できるミドルタワーPCケースで、すでにグローバル市場で販売がスタートしている。市場想定売価は159.99ドル。
ARGBファンを効果的に魅せるか、冷却能力を強化するかをユーザーがチョイスできるコンセプト。グラフィックスカード垂直マウント用に回転可能なPCIブラケットが同梱されるほか、電源ブラケットとストレージブラケットの両方が取り外せるなど、組み込みの自由度も高い。
文: 編集部 絵踏 一
Thermaltake Technology: https://jp.thermaltake.com/