2022.10.02 11:41 更新
2022.10.02 取材
2022年9月30日(金)19時に販売解禁されたAMD「Ryzen 7000」シリーズ。秋葉原の各ショップでは解禁と同時に販売がスタートし、一刻も早く手に入れたいというコアな自作派が、次々にCPUやマザーボードを購入していった。
19時より販売を開始したのは、パソコンショップアーク、オリオスペック(WEB販売のみ)、ドスパラ秋葉原本店、パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店、ソフマップAKIBA パソコン・デジタル館、ツクモパソコン本店、TSUKUMO eX.の7店舗。多くのショップでは、午前中から整理券を配布。中には販売解禁の19時前に配布を終了するショップもあった。
「Ryzen 7000」シリーズはAMDの最新CPUということで期待を集める一方、新ソケットAM5の「AMD X670E」「AMD X670」チップセット搭載マザーボードの購入が必要。しかもマザーボードの販売価格が安くても約5万円からと軒並み高額なことから、ショップ店員の間では「初回からそれほど売れないのではないか」という見方が大勢を占めていた。ところが、各ショップの店頭には早くから行列ができる人気ぶり。TSUKUMO eX.では11時の開店前の時点で「かなりの人数が並んでいて驚いた」という。
19時の解禁を迎えると、各ショップで一斉に受け渡しがスタート(事前会計は17時開始)。その多くがCPUとマザーボード、DDR5メモリの3点をセットで購入。店頭の売れ行きを気にする大手ショップのバイヤーは「さすがに初日に来るお客様ですね。100名近い購入者のうち、おそらく9割以上がRyzen 9 7950X。マザーボードも高価なハイエンドモデルから指名買いされました」と興奮気味だった。
CPUとマザーボード、水冷クーラーをセットで購入。お値段238,680円ナリ |
猛者その1。「Ryzen 9 5950X」と「MPG X570S CARBON MAX WIFI」から「Ryzen 9 7950X」と「MPG X670E CARBON WIFI」に移行 | 猛者その2。「Ryzen 9 7950X」と「ROG CROSSHAIR X670E GENE」を購入。AntecのMicroATXケース「P5」に詰め込む予定だという |
マザーボードの在庫は潤沢とは言えず、売り切れになる製品も。未発売品も多いため、様子見という人もいるだろう |
また、あるショップでは「初日はRyzen 9 7950Xだろうと予想はしていましたが、まさかここまで偏るとは。完全に発注数を見誤った」と悔しがる声も。ちなみに購入者7名に話を聞いたところ、1人を除いてすべての人がRyzen 9 7950Xをチョイス。そのうちの5名は”Ryzen 9 5950Xからの乗り換え組”だった。アキバ地区だけで計500名以上が購入した「Ryzen 5000」シリーズには及ばないものの、まずまずの滑り出しと言えるだろう。とは言え翌日10月1日(土)になると、状況は一変する事になる。