2023.02.02 11:30 更新
2023.02.02 取材
毎日アキバでごはんを食べているショップ店員に、イチオシのお店を教えてもらう「秋葉原のおいしいごはん」。今回は、あきばお~弐號店の中路さんがはるばる足を延ばして通い詰めているという「らーめん 藪づか」に行ってきます。
最初にお店の場所を聞いた時は、「あれ、結構遠いな」という印象。何しろ末広町と御徒町の間くらい、王道家より2ブロックほど御徒町寄りにあるので、秋葉原と言えるかは微妙なエリアです。ただ同氏が言うには「休憩時間でちゃんと往復できる。なんなら帰りに買い物する余裕すらある」とのことなので、勇んで食べに行くことにしました。
実際結構な時間歩きまして、ようやく看板も暖簾もないシンプルな構えのお店に到着。前情報がなかったら気付かなかったかも・・・などと考えつつ入店します。券売機を見ると、基本メニューは担々麺と醤油ラーメンのみという潔さ。中路さんいわく担々麺がとにかく美味しいとのこと、今回は「味玉担担麺」を990円で注文しました。
ちょうど20時のラストオーダーギリギリというタイミングだったので、店内は先客が1名のみ。待つこと10分たたずに「味玉担担麺」が運ばれてきます。そして器を受け取る際に感じる、鼻を刺激するスパイシーな香り。「辛いものが苦手な人でも大丈夫。全然いけます」という話は本当だったかな?と気にしながら、早速いただくことに。
辣油と芝麻醤に覆われたスープを真一文字に山椒が横切って、中央に肉味噌とネギが盛り付けられているという、なんとも美しい盛り付け。まずはスープをひとすすりすると、スパイシーな香りからどこかカレーっぽさも漂う辛さに、舌がしびれます。辛いもの苦手な人間には厳しいのでは?と思いましたが・・・そのまま食べ進めていくことに。
そして麺は自家製で、低加水のストレート中細麺がこれまたスープによく絡みます。この頃になると、ある程度馴染んできたのか辛さもあまり気にならなくなっていました。スープをよく味わうと胡麻の風味もしっかりあって、自家焙煎した胡麻にナッツのペーストを配合することで、マイルドな味に仕上げているのだとか。単なる山椒と思っていたスパイスも、花山椒やぶどう山椒に唐辛子をブレンドしたオリジナルらしく、これがスパイシーな香りと味を生んでいるんですね。
ネギや青菜もいいアクセントになっていて、ねっとりした黄身の詰まった味玉も美味。全体的に上品かつよくまとまった担々麺で、確かに秋葉原からわざわざ足を延ばす価値は大いにアリといった感じ。スープもちょっと辛いですが、担々麺らしい胡麻の風味とスパイシーさが相まって、独特の美味しさが味わえます。最後に残ったスープは単体で飲むにはちょっと辛かったので、追加で「ご飯(小)」(80円)を注文して投入。いい具合に味わい尽くして完食できました。
らーめん 藪づか 所在地:東京都台東区上野3-13-1 西武ビル1階 営業時間 11″30~15:30/17:30~20:30(L.O.20:00) |
文: 編集部 絵踏 一
らーめん 藪づか: https://ramen-yabuzuka.business.site/