2023.03.29 12:05 更新
2023.03.29 取材
万世橋たもとの高架下にあるラジオガァデンにて、営業を続けていた唯一の有人店舗「萩原電材 神田営業所」が3月31日(金)をもって閉店することになった。
中央線の高架下にあるラジオガァデンは、戦後にGHQの露天撤廃令を受けて露天商が移転してくる形で、73年前の1950年に開業。電機絶縁材やプラスチック製品の加工・販売を手がける萩原電材株式会社は、同地で創業して今年で70周年を迎えるという。
現在の本社は文京区に構えているが、創業の地であるラジオガァデンの店舗は神田営業所として残り、2018年に日米無線電機商会など他店舗が退去した後も、唯一有人店舗として営業を続けていた。
同社のブログによると、昨年末には「今ではラジオガァデン唯一(最後)の一店となってしまいましたが、可能な限り営業を続けていきたい」としていたところ、このほど「経営者の判断により」(同社ブログ)創業70周年の節目をもって閉店(閉鎖)する運びとなった。
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なおラジオガァデンでは、萩原電材の店舗以外では万かつサンドなどを販売する肉の万世の自販機コーナー「肉の万世 ラジオガァデン直売所」(かつては有人店舗だった)が残っている。
文: 編集部 絵踏 一/取材・撮影:ウエムラ
萩原電材株式会社: https://hagiwaradenzai.co.jp/