2023.06.02 16:13 更新
2023.06.02 取材
Team Group(本社:台湾)のブースで見つけた、NVMe M.2 SSD専用のオールイワン型水冷ユニット「T-FORCE SIREN GD120S AIO ARGB Liquid Cooler」は、第3四半期には販売を予定している”ほぼ完成品”。
高速化するM.2 SSDは、PCI Express 5.0対応品を筆頭に「発熱問題」に対しての正解を模索しているのが現状だ。これまでヒートシンク、空冷ファン実装など、冷却方法は進化を続けてきたが、やはり行き着くところは「水冷」なのだろうか。
120mmサイズラジエーターを備えた「T-FORCE SIREN GD120S AIO ARGB Liquid Cooler」は、銅製ウォーターブロックをM.2 SSDに密着させ、空冷では実現できない冷却性能を叩き出す。
ポンプは最大4,000rpm、騒音値は22dBA以下。120mm RGBファン(冷却に徹しない所が自作パーツのいいところ)は、600〜2,200rpm、騒音値は39.5dBA以下とされる。システムとしては、CPUクーラー冷却用と遜色なく、動作音も気にならないレベルに違いない。
この一見大掛かりなシステムに見えるが、空冷との比較で最大30%も温度を低下させる性能を備えているという。いくら発熱が高いとは言え、CPUの熱を抑え込むよりは容易で、安定動作&データ転送を維持するためには、今後「やりすぎ」からスタンダードになる可能性はあるだろう。
ちなみに、発熱問題に頭を悩ませていた自作派には注目の製品だが、Teamは2022年10月にCPUとM.2 SSDをまとめて冷やすオールインワン型水冷ユニット「SIREN DUO360 AIO ARGB CPU & SSD」を発表している。SSD単体で120mmサイズは扱い易く、今度は本気で普及するかもしれない。
文: 編集部 松枝 清顕/取材:池西 樹
Team Group: http://www.teamgroup.com.tw/