2023.06.07 10:30 更新
2023.06.07 取材
CORSAIRの特設ブースで新型メモリ「DOMINATOR TITANIUM DDR5」と並んで注目を集めていたのが、新しいデバイス連結システム「iCUE LINK」だ。「自作PCを簡単に、さらにクリーンに作りたい」がコンセプトで、会場内には多くの対応デバイスやデモ機が展示されている。
「iCUE LINK」を使って組んだデモPC。ファンやオールインワン水冷ユニットは全て1個の「iCUE LINK SYSTEM HUB」で制御されている |
対応するのは専用コネクタを備えた冷却ファンやオールインワン水冷ユニット、DIY向け水冷ヘッド、ポンプ、リザーバータンクなどの冷却系デバイス。「iCUE LINK SYSTEM HUB」がシステムの要となり、最大14個のデバイスをデイジーチェーン接続する事ができる。
「iCUE LINK SYSTEM HUB」。マグネット内蔵でスチール素材のPCケースなら、好きな場所に設置できる |
裏配線の様子。従来であればゴチャゴチャしがちなケーブル類がほとんど目立たない |
また、iCUE LINK対応の冷却ファンはマグネットを内蔵。ケーブルを使わずにガチャりと連結できる。さらに「iCUE LINK SYSTEM HUB」を追加する事で15個以上のデバイスを接続することも可能で、複数のデバイスを詰め込みたいニーズには、かなり便利なアイテムとなりそうだ。
iCUE LINK対応の冷却ファン。専用コネクタを備えるためワンタッチで着脱できる |
各デバイスの制御はPCにインストールした制御ソフト「iCUE」を経由して行う仕組み。本社でクーリングデバイスの開発を担当するジャスティン氏によると「ファンには温度センサーも内蔵されているので、ラジエター中央のファンだけを高回転に設定するなど、個々のファン回転数まで制御できる」という。
冷却ファンのフレームに内蔵された温度センサー。「iCUE」を経由してケースに搭載されているファンは全て温度による回転数制御ができる | iCUE LINK対応のケーブルキットも販売される。環境に応じて使い分けできる長さや形状が違うケーブルが用意されていた |
「iCUE」を使ったデバイス類の制御においては長年取り組んでいるCORSAIRだが、「iCUE LINK」はさらに進化した最新バージョンとして実に使い勝手がよくなっている印象。「今までファンや水冷ユニットの接続が難しそうだなと、導入を敬遠していたユーザーにこそ是非とも使って頂きたい。自作経験者なら組み上げまでの時間短縮にもなるはず」と語っていた。
気になる発売時期については、グローバル市場で7月末を予定。日本市場の担当者によると「9月には日本でも発売したい」とのこと。
冷却ファンを備えたGPUブロック「iCUE LINK XG3 RGB」 | CPU水冷ブロック「iCUE LINK XC7 RGB ELITE」も数種類がラインナップ |
リザーバータンク「iCUE LINK XD5 RGB ELITE」 | 専用チューブ「iCUE LINK XD5 RGB ELITE LCD」 |
文: 編集部 Tawashi
CORSAIR: https://www.corsair.com/