2023.08.11 13:13 更新
2023.08.11 取材
連日猛暑が続き、CPUの冷却がちょっと気になる人もいるだろう。そこでお盆休み真っ只中、秋葉原主要ショップのスタッフに「今オススメの空冷CPUクーラー」を聞いた。定番からコストパフォーマンスに優れた製品まで、計6名のオススメとは?
PCを”光らせない派”を自負する自分が愛用しているのが、Noctua「NH-D15S chromax.black」。ツインタワーヒートシンクやラウンドフレームファンまでオールブラック仕様のカッコイイ。茶色のNoctuaカラーが気になる人にもオススメです。冷却性能について改めて語る必要はなく、空冷CPUクーラーとしては現役最強クラス。AMD「Ryzen 7 7800X3D」で使用中ですが、高負荷がかかるゲームプレイ中もガッツリ冷やしてくれます。
空冷CPUクーラーの売れ筋はNoctuaが中心です。傾向はサイドフロータイプの大型モデルよりロープロ対応の小型モデルが人気。中でもLOUQE製Mini-ITXケース「GHOST S1」向けの「NH-L12 Ghost S1 edition」は、販売しているショップが少ない事もあり、よく売れています。他にはXeon W-3400/2400対応のLGA4677対応クーラーでSuperMicro「SNK-P0091AP4」もよく出ます。こちらもあまり販売しているショップが少ない製品です。
このスペックで5,000円を切っているPC COOLER「G6-BK」は衝撃的。φ6mm×6本のヒートパイプを搭載するツインタワー型サイドフローCPUクーラーとしては破格の価格設定が魅力。さらに、高さを156mmに抑えた設計もポイントでしょう。ほとんどのミドルタワーPCケースと干渉せずに搭載する事ができるため、店員としてもオススメしやすいんです。コストをかけずにしっかりした空冷CPUクーラーが欲しいと言う人は要チェックですよ。
「とにかく一番冷える空冷CPUクーラーが欲しい」、そんな方に自信を持ってオススメするのがNoctua「NH-D15 chromax.black」です。ベースモデルの「NH-D15」でも構いませんが、オールブラック仕様の「NH-D15 chromax.black」は見た目もいかつく迫力満点。自宅マシンにも搭載しています。発売から数年が経つロングセラーで、未だに売れ続けています。
今一番売れているのがPC COOLER「K4」です。同じ価格帯には、Deepcool「AK400」がありますが、当店では「K4」のほうが安いため人気。130mmファン採用でメモリスロットやPCケースとの干渉の心配もなし。オールラウンドに勧められる、最強コスパな空冷CPUクーラーでしょう。そして同時発売の「K6」や「G6」も実はよく売れています。価格差もそれほどないため、上位モデルを選択するのもアリだと思います。いずれも在庫を大量に確保していますので、ぜひご検討ください。
Deepcoolといえば「AK400」がバカ売れ中ですが、もう少しコストを掛けられると言う人にオススメしたいのが上位モデルの「AK500」です。デュアルファン仕様の上位モデル「AK620」もありますが、取り回しという点ではシングルファンの「AK500」に分がありますね。この価格帯では珍しい5本の銅製ヒートパイプを内蔵した大型ヒートシンクを採用し、TDPも最大240W対応とあってハイエンドCPUでも安心して使えます。Core i7やi9を安定して冷やしたいなら、「AK400」よりも断然こちらがオススメ。カラバリもブラック、ホワイトに加えオールブラックの「AK500 ZERO DARK」もラインナップしており選択肢の多さも特徴です。
文: 編集部 Tawashi