2024.03.14 19:13 更新
2024.03.14 取材
ZTEジャパン株式会社(本社:東京都中央区)は2024年3月14日、「nubia」ブランドの日本への本格上陸と展開開始を発表。SIMフリー市場向けに展開される折りたたみスマートフォンの「nubia Flip 5G」など、第1弾モデルを発表した。
会場では同社代表取締役社長の周涛氏と、副社長でモバイルターミナル事業最高責任者の黄凱華氏が登壇して事業戦略について説明。日本ではこれまでも「ZTE」ブランドの格安スマートフォンを長く販売し、「REDMAGIC」ブランドでゲーミングスマートフォンを展開してきたが、新たにグローバルでハイエンドブランドに位置付ける「nubia」を本格展開する。いわく、ZTEの中でも「nubia」が今後最も注力していくブランドになるという。
ZTEジャパン代表取締役社長の周涛氏 | 取締役副社長・モバイルターミナル事業最高責任者の黄凱華氏 |
新製品の解説は、モバイルターミナル事業部商品企画部本部長の鄧鵬氏が行った |
「nubia Flip 5G」は展開時に6.9インチ、閉じればハーフサイズになる縦開きスタイルの折りたたみスマートフォン。外見からピンときた人がいるかもしれないが、この端末はZTEがワイモバイル向けに展開しているミドルハイスペックの折りたたみモデル「Libero Flip」がベースになっている。
【関連記事】国内キャリア最安の折りたたみ式スマートフォン「Libero Flip」がワイモバイルから(2024.02.19 18:19 更新)
基本的な機能やSoCは同じながら、RAMやストレージが増強された「Libero Flip」の強化版といったスペック。ただこれについては、会場でも「ハイエンドブランドを謳っているのに、どうして日本ではハイエンド端末を出さないのか」という趣旨の質問が複数飛び交っていた。
その返答は「ややスロースタートかもしれないが、今後のハイエンドモデル投入も検討している」(黄凱華氏)と、やや冴えないものだったが、しばらく日本ではミドル級の端末を主軸に展開していくつもりのようだ。
「nubia Flip 5G」のスペックに話を戻すと、ディスプレイ(展開時)はリフレッシュレート120Hzに対応する6.9インチ有機EL(2,790×1,188)で、カバー部分にも1.43インチの丸型有機EL(466×466)を搭載。丸型のサブディスプレイには、カメラのビューワーや着信通知のほか、デジタルペット、録音、アラームといったウィジェットを表示できる。
SoCはSnapdragon 7 mobile platform Gen 1、メモリ8GB、ストレージ256GB、バッテリ4,310mAhを内蔵。5,000万画素メイン+200万画素深度の2眼カメラ、1,600万画素インカメラを備えている。
そのほかSIMタイプはnanoSIM+eSIM仕様で、主要4キャリアに全対応する。防水・防塵はIP42相当で、生体認証は指紋・顔認証に対応。日本向けモデルということもあり、おサイフケータイ機能にも対応する。
価格については「一般的に折りたたみスマートフォンは11万円以上のものがほとんど」とする中で、手頃な税込79,800円で販売。本日以降、各量販店やECサイト、MVNOなどから順次販売が開始される。
さらに安価なエントリーモデルとして6.6インチスマートフォンの「nubia Ivy」も発売される。こちらは昨年末からワイモバイル向けに展開されている「Libero 5G IV」の強化版といったスペックになっており、やはり基本機能やSoCは同等ながら、RAMとストレージが増強されている。
ディスプレイは2,408×1,080ドットの6.6インチ液晶を搭載し、SoCはDimensity 700、メモリ6GB、ストレージ128GB、バッテリ4,420mAhを内蔵。カメラは5,000万画素メイン+200万画素深度の2眼カメラと、800万画素インカメラを備える。
そのほか、SIMタイプはnanoSIM+eSIM仕様。IP67の防水・防塵、生体認証は指紋・顔認証に対応、おサイフケータイ機能もサポートする。
販売チャネルは上記と同様で、市場想定売価は税込31,880円。
文: 編集部 絵踏 一
ZTEジャパン株式会社: https://www.ztedevices.com/jp/