2024.06.05 11:07 更新
2024.06.05 取材
好きな機能やよく使うアプリを割り当て、ワンタッチ起動できるストリーマー向けガジェット「MasterHUB」がCooler Masterブースに展示されていた。かつてはコンセプトモデルだったシロモノだが、幾度ものブラッシュアップを経て機能性が大きく進化。ようやく販売が開始されるようだ。
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同じ「MasterHUB」という名称にて、1年前のCOMPUTEX TAIPEI 2023に持ち込まれていたモジュール式ガジェットのことを覚えている人がいるかもしれない。今回展示されていた「MasterHUB」もデザインは前回によく似ており、モジュールを入れ替えてユーザー独自のデバイスを組むというコンセプトも同じ。
しかしモジュールのデザインがより洗練されただけでなく、特にモジュールを制御するソフトウェアが大幅な進化を遂げたことで、「操作性は別物にアップグレードされている」(メーカー担当者)らしい。
機能割り当て可能な某「Stream Deck」風な合計15のボタンモジュールに、オーディオアジャスター、小型IPS液晶を搭載したダイヤル、3つのノブ、デュアルローラーなど合計5つのモジュールをラインナップ。これらのモジュールを好きに組み合わせ、好きなレイアウトでマグネット接地のベースプレート上に配置できる。
機能やアプリの呼び出しだけでなく、配信に便利な機能を贅沢に集合させたツール。これらは9月にもクラウドファンディングを利用し、全世界で発売される見込み。日本市場ではグリーンファンディグでの展開を想定しているとのこと。
また、来年1月の発表を目指しているという、大小3つの液晶モジュールも開発中。こちらは手元に設定画面などを表示してコンソールのように使ったり、システム情報などを表示できるとのこと。
なお「MasterHUB」の側面には展示で使われていない2つ目のUSB Type-Cが搭載されているが、このポートはDP Altモードに対応。ソフトウェアのアップデートにより、接続した液晶モジュールをPCの拡張ディスプレイやクローンディスプレイとして使えるようになるらしい。複数の「MasterHUB」を連結するデイジーチェーンへの対応も構想されているようだ。
そしてある意味「MasterHUB」シリーズで最大のトピックになるであろう、超巨大プレートモデルも会場に展示されていた。こちらは“No Photo”と門外不出扱いだったところ、これまでにないモジュールを組み合わせることで、ゲーミングデバイスと配信環境をすべて同じプレート上で実現することを目論んでいるようだ。
実際にリリースされるか自体も不明だが、「MasterHUB」の展開次第では製品化もあり得るかもしれない。
文: 編集部 絵踏 一
Cooler Master Technology: https://www.coolermaster.com/
COMPUTEX TAIPEI 2024 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2024/