2024.10.06 09:12 更新
2024.10.06 取材
ASRock Incorporation(本社:台湾)は2024年10月5日(土)、東京・秋葉原にて「ASRock AMD X870E/X800マザーボード発売記念イベント」を開催。会場のLIFORK 秋葉原 II(〒101-0021 東京都千代田区外神田3-13-2)には多くのAMD&ASRockファンが集まった。
イベントはASRockエクストリームプロダクトマーケティングの原口 有司氏と日本AMDの佐藤 美明氏の2名により進行。前半のセッションでは、9月30日より販売がスタートしたAMD X870E/X870チップ搭載マザーボードの詳細解説が行われた。
ASRockエクストリームプロダクトマーケティングの原口 有司氏 | 日本AMD 佐藤 美明氏 |
ASRockからは先日詳細検証をお届けした「X870E Taichi」を筆頭に、「X870E Taichi Lite」「PHANTOM GAMING X870 Riptide WiFi」「PHANTOM GAMING X870E Nova WiFi」「X870 Steel Legend WiFi」「X870 Pro RS WiFi」「X870 Pro RS」の7モデルが店頭に並んでおり、全メーカーの中でも最多ラインナップを誇る。
「X870E Taichi Lite」 |
「原点回帰」と「光らないハイエンドマザーが欲しい」という要望に応えて誕生した「X870E Taichi Lite」。昨今の世界情勢を鑑みて従来の迷彩デザインを見直した「X870 Steel Legend WiFi」などの開発裏話に、会場に集まった熱心な自作派は興味津々だった。
「X870 STEEL LEGEND WIFI」 |
後半のセッションでは、ASRock原口氏、AMD佐藤氏によるスペシャルトークが行われた。中でも来場者の注目を集めていたのが、今月に入り正式対応となった新世代のフレーム生成技術「AFMF2」こと「AMD Fluid Motion Frames 2」だ。
詳細はこちらに詳しいが、要約するとゲームのフレームレートを大幅に向上させるというもの。
超解像技術である「FSR 3」が存在するが、こちらはゲーム側の対応が必要(対応ゲームは約80タイトル)。これに対し「AFMF」は、あらかじめグラフィックスドライバに組みこまれているため、利便性の良さに定評だった。一方で欠点としてFPSなど速い動きをするゲームでは、遅延が生じるケースがあった。
そして注目の「AFMF2」だが、完全に解消されたわけではないものの遅延については”かなり改善”されて、カジュアルに楽しむ一般ユーザーなら問題がないレベルになったという。
「AFMF2」のおかげで売り上げもUP。最近では若いゲーマーを中心にRadeonを選択する人も増えているという |
そんな「AFMF2」についてAMD佐藤氏は「ミドルレンジGPUでの効果がありすぎて、価格の高いハイエンドグラフィックスカードが売れなくなるかも(笑)」とし、ASRock原口氏も「“AFMF2”はマジでヤバいですよ!」と効果をアピール。RPGなどのゲームでは絶大な威力を発揮しそうだ。
会場内に設置したデモ機(Ryzen 7 9700X+Radeon RX 7900 GRE搭載)で「ファイナルファンタジーXVI」試したところ、通常時のフレームレートが約120。その後「AFMF2」を入れると約300まで向上したという。「マウスを振ると凄く実感できるので本当に触ってい欲しい。遅延も全く分かりませんでした」とASRock原口氏が興奮気味に語る場面もあり、ここは是非体感したいところ。
会場内のデモ機(Ryzen 7 9700X+Radeon RX 7900 GRE搭載)では「AFMF2」を入れた状態の「ファイナルファンタジーXVI」がプレイできた |
M.2 SSDのスロットにはツールレス脱着のクイックリリース機構を備えた専用ヒートシンクを装備 | 「X870 STEEL LEGEND WIFI」を使ったホワイトPCの展示機 |
文: GDM編集部 Tawashi
ASRock: https://www.asrock.com/index.jp
AMD: https://www.amd.com/ja/