2024.11.03 08:03 更新
2024.11.03 取材
ASRock Incorporation(本社:台湾)は2024年11月2日(土)、東京・秋葉原にて「ASRock Intel Z890マザーボード発売記念イベント」を開催。会場のLIFORK 秋葉原 II(〒101-0021 東京都千代田区外神田3-13-2)には、ASRock本社からChris Lee氏やNick Shin氏も駆けつけ、雨の中集まった来場者を前にトークセッションを行った。
イベントは、Intel太田氏による「最新インテル Core Ultra プロセッサー200S シリーズ紹介」、Chris Lee氏による「ASRock 最新Intelマザーボード紹介」、Nick Shin氏による「ゲーマーやクリエイターにも役に立つ!Nickの実用OC講座」の3部で構成され、ASRockの原口氏の進行で行われた。
会場内に展示されていたIntel Z890マザーボードには常に人だかりができていた |
中でも、国内イベントでは久々の登場となったChris Lee氏によるセッションには、多くのASRockファンが集結。英語で直接質問をする来場者もいるなど、関心度の高さが伺えた。
今回、特に強調されていたのは1000uF大容量20K超長寿命コンデンサの採用や、基板表面に実装した「Memory OC Shield」(特許出願中) 、さらにPCBを通してM.2 SSDの熱を効率的に放熱する「M.2 サンドイッチヒートシンク」といった機能など。
時にマイクを置き、ペンと紙で「M.2 サンドイッチヒートシンク」の仕組みについて熱弁をふるう場面も。刷新されたIntel主力マザーボードに対し、期待度の高さを感じる事ができた。なお主要機能については、先日行われたメディア向け内覧会レポートにも詳しい。
Nick Shin氏による「ゲーマーやクリエイターにも役に立つ!Nickの実用OC講座」では、ASRockのIntel Z890チップマザーボード全てに採用される「Memory OC Shield」(特許出願中) とオーバークロック性能の高さをアピール。会場に持ち込んだ「Z890 Taichi OCF」搭載のデモ機では、DDR5メモリのクロックがDDR5-10001で安定動作している様子が披露された。
空冷環境でもDDR5-10000オーバー実現。「Memory OC Shield」はシールのように見えるが絶対に剥がさないで欲しいと話していた |
なお原口氏いわく、デモのポイントは「CPUクーラーがオールインワン型水冷ユニット(360mm)、ケースファンも静かなまま。ごく普通の構成のPCでオーバークロックできているところ」という。
使用していたメモリは、G.SKILL「Trident Z5 Royal」シリーズのDDR5-9600モデル(未発売)だったが、Nick氏によれば「現在市販されているDDR-8000クラスのメモリならDDR5-10000オーバーを狙える」とし、「メモリのオーバークロック機能について、ASRockは他社よりも先をゆく性能を実現している」と優位性を語った。
搭載されていたG.SKILL「Trident Z5 Royal」シリーズは通常のUDIMMだった |
会場がオープンしてから半日にわたりDDR5-10000オーバーで動作していた |
来場者が持ち込んだCore Ultra 7 265Kを使ってNick氏がオーバークロックするシーンもあった |
ASRock党のためのアキバイベント「ASRockファンミーティング2024 Winter」が12月7日に開催される。一部では、非公開のクローズドイベントも行われる予定 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
ASRock: https://www.asrock.com/index.jp.asp