2018.05.15 11:49 更新
2018.05.14 配信
AMDより、かねて2017年6月よりアナウンスされていた、Radeon Vegaグラフィックス搭載のエンタープライズ向けモバイルCPU「Ryzen PRO mobile」がリリースされた。Zen+Vegaを組み合わせたRaven RidgeのAPUをベースとしたシリーズで、特にグラフィックスを多様する環境で競合を大幅に上回るシステム性能を実現するという。
「Ryzen PRO mobile」のラインナップは、Radeon Vega 10(1,300MHz)を内蔵した「Ryzen 7 PRO 2700U」(4コア8スレッド/最大3.8GHz/CTDP15W)、Radeon Vega 8(1,100MHz)内蔵の「Ryzen 5 PRO 2500U」(4コア/8スレッド/最大3.6GHz/CTDP15W)、Radeon Vega 6を内蔵する「Ryzen 3 PRO 2300U」(4コア/4スレッド/最大3.4GHz/CTDP15W)の3モデル。
また、コンパクトなミニタワーやスモールフォームファクタ向けとして、デスクトップ版のエンタープライズCPU「Ryzen PRO」の新製品も合わせてリリースされている。3D CADや医用画像処理などのワークロードで真価を発揮する。
ラインナップは、Radeon Vega 11(1,250MHz)を内蔵する「Ryzen 5 PRO 2400G」(4コア8スレッド/最大3.9GHz/TDP65W)と「Ryzen 5 PRO 2400GE」(4コア8スレッド/最大3.8GHz/TDP35W)、Radeon Vega 8(1,100MHz)内蔵の「Ryzen 3 PRO 2200G」(4コア/4スレッド/最大3.7GHz/TDP65W)と「Ryzen 3 PRO 2200GE」(4コア/4スレッド/最大3.6GHz/TDP35W)の合計4モデルだ。
なお、「Ryzen PRO mobile」と「Ryzen PRO」は、エンタープライズ市場や公共機関への提供を想定した高セキュア仕様。暗号化エンジンやfTPM/TPM2.0のセキュリティチップを備えた「AMD GuardMI」を搭載する。Dell「Latitude」シリーズやHP「Elite」シリーズ、Lenovo「Think」シリーズなど、主要メーカーから搭載製品が発売される予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
AMD: http://www.amd.com/