2018.09.03 12:06 更新
2018.08.31 配信
Huaweiは先週末にドイツ・ベルリンで開幕した「IFA2018」の基調講演において、最新SoCの「Kirin 980」を発表した。スマートフォン向けSoCとして初めて7nmプロセスが採用され、前世代の「Kirin 970」から大幅な性能向上を果たした。
69億ものトランジスタを内蔵する「Kirin 980」は、最新CPUのARM「Cortex-A76」と最新GPU「Mali-G76」を統合。CPUは高速2コア+中速2コア+省電力4コアの構成で、「Kirin 970」から処理能力は75%、電力効率は58%向上した。現行最速SoCのQualcomm Snapdragon 845との比較でも処理能力で37%、電力効率では32%優れるという。
また、GPU性能も「Kirin 970」から処理能力が46%、電力効率は178%向上。Snapdragon 845との比較でも22%高いゲーミングパフォーマンスを発揮するという。
そのほか、「Kirin 970」で採用されたAI処理専用のアクセラレータ「Neural Processing Unit(NPU)」をデュアル搭載。画像認識性能が従来から3倍に向上したという。ネットワーク面ではLTE-Advanced Cat.21対応のモデムを統合、技術的には最大1.4Gbpsの高速通信が可能になった。
なお「Kirin 980」は、10月の発表が予告されている最新スマートフォン「HUAWEI Mate 20」に搭載される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Huawei Technologies Co. Ltd.: http://www.huawei.com/