2018.10.03 11:35 更新
2018.10.03 配信
「COMPUTEX TAIPEI 2018」のブースレポートでもご紹介済みのミドルタワーPCケース「Silent Base 801」がようやく完成。プレスリリースが配信された。編集部も注目する、be quiet!の意欲作だ。
9月4日付けプレスリリースでお伝えした「Silent Base 601」の上位機種にあたる「Silent Base 801」は、コーポレートカラーであるオレンジを筆頭に、ブラックとシルバーの3色を用意。いずれも左サイドパネルに強化ガラスを採用する「Window」モデルもラインナップする。
多彩なギミックの中でも最大のトピックは、着脱可能なマザーボードトレイだろう。シャーシにネジ留めされたマザーボードトレイおよび周辺パーツは取り外しが可能。左右を入れ替えることで、マザーボードを倒立レイアウトに変更できる。近頃ではほぼ固定式となったマザーボードトレイをスライド着脱式にする事で、PCケースの性格をガラリと変える事ができるというワケだ。
マザーボードトレイの左右を入れ替えた状態では、CPUが下段、グラフィックスカードが上段にレイアウト。強化ガラスタイプなら、左側の壁に合わせて設置するスタイルでも内部の様子を見て楽しむ事ができるようになる |
なおモデル名で分かるように、製品の基本コンセプトは「静音」にある。フロントパネルはフラットな密閉タイプながら左右には通気孔を備え、通気性を確保。10mm厚の吸音材(断熱材)をフロント、トップ、側面に貼り付け、ノイズ減衰効果が期待できる。
また、ボトム部にはカバー(シュラウド)を備え、内部に電源ユニットをマウント。両サイドパネルはプッシュ式で簡単に取り外しが可能。メンテナンス性の高さも特徴のひとつ。
対応フォームファクタはE-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITX。ドライブベイは3.5インチシャドウベイx7(最大)、2.5インチシャドウベイx11(最大)。
冷却ファンレイアウトはフロント「be quiet! Pure Wings 2」(140mm口径x2)が標準で、120/140mm口径ファンx1が増設可能。リアは「be quiet! Pure Wings 2」(140mm口径x1)が標準。その他、トップに120/140mm口径ファンx3、ボトムカバー(シュラウド)部にも120/140mm口径ファンx1が増設できる。なおラジエターはフロント最大420mmサイズ、トップ最大360mmサイズ、リア最大140mmサイズのマウントに対応。
素材はフロントおよびトップカバーがABS樹脂製、シャーシはスチール製で、強化ガラスは4mm厚。各有効スペースは、CPUクーラーが高さ185mmまで、電源ユニットが奥行き最大288mmまで、グラフィックスカードが長さ最大449mm(標準287mm)まで。
ちなみに国内市場での販売は現時点未定ながら、9月14日付けプレスリリースでは、株式会社オウルテック(本社:神奈川県海老名市)が販売代理店としてbe quiet!製品の取り扱い開始がアナウンスされている。期待して待とう。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
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