2019.06.19 10:49 更新
2019.06.18 配信
PCIやPCI-Express規格を策定する国際的コンソーシアムであるPCI-SIGより、新たなPCI-Express規格についてアナウンス。6月18日に開幕した開発者向けカンファレンス「PCI-SIG Developers Conference 2019」にて、「PCI-Express6.0」仕様が発表された。
新規格の仕様では、帯域幅は片方向64GT/s、x16構成では最大256GB/sを実現する。先月に最終仕様が発表、規格が策定されたばかりのPCI-Express5.0(32GT/s)比で2倍、PCI-Express4.0(16GT/s)比で4倍、現在主流のPCI-Express3.0(8GT/s)比では8倍に帯域幅が拡張される。
また、エンコード技術はハイエンドネットワーク分野で活用されているPAM-4(Pulse Amplitude Modulation with 4 levels)に移行。帯域幅効率を改善するため、低遅延の前方誤り訂正(Forward Error Correction/FEC)技術も盛り込まれる。なお、従来仕様通りにPCI-Express5.0/4.0/3.x/2.x/1.xとの下位互換性も維持される。
「PCI-Express6.0」の普及により、人工知能や機械学習、ネットワーキング、通信システム、ストレージ、高性能コンピューティングの高性能化需要に応えることを目指す。PCI-SIGによれば、2021年目処での規格策定を予定しているという。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
PCI-SIG: http://pcisig.com/