2020.10.28 12:00 更新
2020.10.27 配信
AMDより、FPGAなどを主力とする半導体メーカーのXilinx買収がアナウンス。350億ドル(約3兆6,500億円)相当の株式交換により、2021年末までの取引完了を目指していく。半導体業界としては、NVIDIAのArm買収(400億ドル)に次ぐ過去最大規模の取引となる。
1984年に創業したXilinxは、成長分野であるデータセンターや航空宇宙産業などに強みをもつFPGA、SoCを主力とする企業。「補完的な製品ポートフォリオと顧客を持つ2つの業界リーダーが結集する」とした今回の取引について、AMD CEOのLisa Su氏は「AMDを業界のHPCリーダーおよび世界中のテクノロジー企業に選ばれるパートナーとして、その地位を確立する一歩になる」とコメントしている。
ちなみにIntelは2015年にAlteraを買収したことで、FPGAの主要サプライヤーになった。AMDも今回の取引により、同分野でIntelに対抗することになる。
なお今回の取引において、Xilinxの株主は1株につき1.7234のAMD株式を受け取る。合併後の新会社(AMD)はAMD株主が74%、Xilinx株主が26%を所有するという構造。Xilinx社長兼CEOのVictor Peng氏は、取引完了後に、Xilinxのビジネスおよび戦略的成長イニシアチブを担当する社長としてAMDに加わる。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
AMD: https://www.amd.com/