2021.06.02 16:24 更新
2021.06.01 配信
EK-Quantum Velocity²(左:Intelモデル/右:AMDモデル) |
EK Water Blocksはバーチャル開催されている「COMPUTEX TAIPEI 2021」に合わせ、オンライン発表会の「EK EXPO Computex 2021」にて新製品を披露。CPUウォーターブロックの新製品として「EK-Quantum Velocity²」シリーズを発表した。
ベストセラーモデル「EK-Quantum Velocity」をベースに設計を刷新、Intel向けとAMD向けの2タイプをラインナップする。再設計された最新の冷却エンジン、ツールレスで取り付け可能な特許出願中のマウント機構「ExactMount system」が採用されている。
また、GPU向けウォーターブロックも刷新、新たに「EK-Quantum Vector²」シリーズが投入される。従来通りアクリルカバーモデル「Nickel + Plexi」およびアセタールカバーモデル「Nickel + Acetal」をラインナップ、ARGBイルミネーションに対応する。
EK-Quantum Vector²(左:Nickel + Plexi/右:Nickel + Acetal) |
水冷ラジエターの新製品「EK-Quantum Surface」もまた、多彩なニーズやビルドに応えるため多数のラインナップを抱える。スリム向け「S」タイプはわずか30mm厚の薄型設計になっており、メインストリームのパフォーマンスモデル「P」は44mm厚、最高のパフォーマンスを発揮するエクストリームモデル「X」は58mm厚だ。
ルーティングの簡素化にフォーカスしたクロスフローモデルもリリース。合計8つのフィッティングポートを備える製品で、システムに応じた最適なチューブルーティングが可能になる。
また、昨今トレンドになりつつあるホワイト系システムに向け、各種ラジエターにホワイトのカラーバリエーションが用意されるとのこと。
EK-Quantum Phase |
ラジエターに搭載される冷却ファンは、パフォーマンス重視の「EK-Quantum Phase」とARGBフレーム搭載モデル「EK-Quantum Impulse」が発表された。
「EK-Quantum Phase」は、RGB LEDを内蔵することによるパフォーマンス低下を避けるため、あえてLEDを搭載せずインペラの表面積を最大化させたモデル。「EK-Quantum Impulse」は、よりライティングによる視覚効果を追求するユーザー向けで、インペラ外周にRGBフレームが装着されている。
いずれもエアフローを最適化する「EK full-frame fan design」、長寿命かつ低ノイズな「MagLev motor technology」を採用する。
EK-Quantum Impulse |
X7000-C |
「EK EXPO Computex 2021」では、水冷システムを組み込んだPCソリューションも発表。水冷ワークステーション「EK Fluid Works」シリーズの新製品として「X7000-C」が公開された。
CPUとGPUを完全に水冷化したワークステーションで、「X7000-C」は超コンパクトバージョンという立ち位置。サーバーグレードのコンポーネントで構成、最大4基の水冷化GPUを搭載しながら、ホームサブウーファー程度のコンパクトサイズに収めた。
X7000-RM |
完全液冷式ラックマウント型サーバーの新製品は、「X7000-RM」を投入する。かつてのヒットモデル「X7000」と同様のパフォーマンス仕様を構成できる5Uラックマウント型筐体を採用、最大7基の水冷化GPUを搭載。GPUはいずれも自己完結型の水冷ループになっているため、メンテナンス時に取り外しが容易な点も特徴だ。
EKが手がける完全水冷ゲーミングマシン「EK Fluid Gaming」シリーズの新モデルも登場。PCケースにLian-Li「O11 DYNAMIC MINI」を採用したコンパクト仕様が特徴で、従来製品の70%サイズに抑えられているという。
最新のオールインワン型水冷ユニットを搭載し、CPUはAMD Ryzenを採用。グラフィックスカードは水冷化されたRadeonまたはGeForce RTX GPUからチョイスできる。
EK-Nucleus AIO Vision |
イベントに先駆けて公開されていた、オールインワン型水冷ユニット「EK-Nucleus AIO Vision」シリーズも正式リリース。ポンプ一体型ウォーターブロックのトップに搭載された、24bitカラーの小型液晶ディスプレイを特徴とする。
ディスプレイにはCPU温度などのシステム情報のほか、ユーザーによるカスタム画像の表示が可能。ポンプトップは90°刻みで回転し、システムの搭載環境に合わせてロゴマークを正対させることができる。ラインナップは240mmおよび360mmラジエターの2モデル展開。
EK-Nucleus AIO Lux |
イルミネーション重視のユーザーに向けた新モデルとして「EK-Nucleus AIO Lux」シリーズも追加。「EK-Nucleus AIO Vision」とは異なりポンプトップに液晶は搭載せず、RGB LEDが内蔵されている。
いずれも美観を高めるラジエターカバーが追加されたほか、チューブは従来のゴム製からナイロンメッシュに刷新された。ラインナップは120mm/240mm/360mmラジエターの3モデル展開。
なおオールインワン型水冷ユニットは価格がアナウンスされており、「EK-Nucleus AIO Vision」が209.90~239.90ユーロ、「EK-Nucleus AIO Lux」が94.90~239.90ユーロ。10月に出荷が開始される予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
EK Water Blocks: https://www.ekwb.com/
COMPUTEX TAIPEI 2021: https://virtual.computextaipei.com.tw/