2021.09.15 13:00 更新
2021.09.14 配信
Appleが新製品発表イベントにおいて、最新スマートフォンの「iPhone 13」シリーズを発表した。6.1インチのスタンダードモデル「iPhone 13」と5.4インチの小型モデル「iPhone 13 mini」、上位モデルとして6.1インチの「iPhone 13 Pro」と6.7インチの大画面モデル「iPhone 13 Pro Max」をラインナップする。日本を含む30以上の国と地域において9月17日より予約を受け付け、9月24日に発売予定。
なお、国内向けの販売キャリアはNTTドコモとau、ソフトバンクに加え、楽天モバイルがアナウンスされている。
iPhone 13 |
先代「iPhone 12」の正当進化形と言えるデザインで、平たく角張ったボディは継承。従来からディスプレイのノッチが縮小されたほか、「iPhone 13」シリーズはカメラレイアウトが対角線配置に変更された。
ディスプレイはHDRに対応するコントラスト比200万:1かつ最大1,200nitの有機EL「Super Retina XDRディスプレイ」を搭載。「iPhone 13 Pro」シリーズは10~120Hzの可変リフレッシュレート(ProMotionテクノロジー)に対応する。
プロセッサは“スマートフォン史上最速”を謳う最新チップ「A15 Bionic」を搭載。2コア+4コアで構成される5nmプロセスのCPUは、他社スマートフォンに比べ最大50%高速という。
また、GPUは「iPhone 13」シリーズが4コアで最大30%高速、「iPhone 13 Pro」シリーズは5コアを内蔵し最大50%高速としている。また、秒間15兆8千億回演算が可能という16コアニューラルエンジンが内蔵される。搭載OSは最新のiOS 15。
iPhone 13 Pro |
カメラは「iPhone 13」シリーズが1,200万画素広角(f/1.6)+1,200万画素超広角(f/2.4)の2眼カメラを搭載。「iPhone 13 Pro」シリーズは1,200万画素望遠(f/2.8)+1,200万画素広角(f/1.5)+1,200万画素超広角(f/1.8)の3眼カメラを装備し、3倍光学ズームおよび最大15倍デジタルズームに対応する。
また、新機能として画質調整しながら撮影できる「フォトグラフスタイル」、撮影中・撮影後にフォーカス位置やボケ味を調整できる「シネマティックモード」が追加された。
そのほか、ボディはIP68準拠の防水・防塵に対応。いずれもバッテリー駆動時間が延長され、充電コネクタは引き続きLightningが採用される。生体認証は従来どおり顔認証のFace IDのみ。通信は5G(Sub-6)に対応しミリ波には非対応、SIM仕様はnanoSIM+eSIMまたはデュアルeSIMに対応する。
「iPhone 13」シリーズはストレージが128GB/256GB/512GBで、カラーはミッドナイト/ブルー/(PRODUCT)RED/ピンク/スターライトの5色展開。「iPhone 13 Pro」シリーズはストレージに1TBが追加され128GB/256GB/512GB/1TB、カラーはグラファイト/シエラブルー/ゴールド/シルバーの4色をラインナップする。
外形寸法と重量は、「iPhone 13」が幅71.5mm/奥行き146.7mm/厚み7.65mm/重量173g、「iPhone 13 mini」が幅64.2mm/奥行き131.5mm/厚み7.65mm/重量140g。「iPhone 13 Pro」は「iPhone 13」と外形寸法が同じで重量203g、「iPhone 13 Pro Max」は幅78.1mm/奥行き160.8mm/厚み7.65mm/重量238g。
iPad mini |
タブレットの新製品として、フルモデルチェンジを果たした新しい「iPad mini」が発表された。「iPad Pro」のようなフルスクリーン仕様に刷新されたディスプレイは、画面サイズが8.3インチに拡大。最新チップセットの「A15 Bionic」を搭載したことで、性能が大幅に向上している。
「Liquid Retinaディスプレイ」は最大500nitでDCI-P3の広色域をカバー、第2世代Apple Pencilによるペン入力に対応する。カメラ機能も両面1,200万画素に強化され、被写体追尾のセンターフレームも利用可能。ネットワークはWi-Fi 6をサポートするほか、Wi-Fi+Cellularモデルは5Gに対応する。
外形寸法は幅134.8mm、奥行き195.4mm、厚み6.3mm、重量293~297g。ストレージは64GB/256GBで、カラーはスペースグレイ/パープル/ピンク/スターライトの4色をラインナップする。
iPad(第9世代) |
また、10.2インチの第9世代「iPad」も発表。「iPad」シリーズでは最も廉価帯の端末で、価格はそのままに性能が20%向上した。
エントリー向けではTrue Toneに初対応する「Retinaディスプレイ」は、第1世代Apple Pencilによるペン入力に対応。プロセッサは「A13 Bionic」を搭載し、800万画素リアカメラおよびセンターフレームに対応した1,200万画素の超広角インカメラを備える。
外形寸法は幅174.1mm、奥行き250.6mm、厚み7.5mm、重量487~498g。ストレージは64GB/256GBで、カラーはスペースグレイ/シルバーの2色展開。
スマートウォッチの最新モデル「Apple Watch Series 7」も発表。従来からサイズ感はそのままに表示領域を拡大、ディスプレイは「Series 6」から20%、「Series 3」との比較では50%大画面化した。UIも改善され、「Series 6」より50%多くのテキストを表示できるという。
カバーには亀裂への耐久性に優れたクリスタルガラスを採用し、50m防水およびIP6X防塵に対応。「Apple Watch」シリーズ史上で最も頑丈なモデルになった。そのほか、従来同様に血中酸素の測定や心電図計測などのヘルスケア機能を搭載。バッテリー駆動時間は最大18時間とされる。
カラーバリエーションは、アルミニウムモデルがミッドナイト/ブルー/グリーン/(PRODUCT)RED/スターライトの全5色。チタニウムはスペースブラックチタニウムとチタニウムをラインナップする。
文: 編集部 絵踏 一
Apple Inc.: https://www.apple.com/