2022.01.19 23:00 更新
2022.01.19 配信
AMD(本社:アメリカ)は2022年1月19日、1スロット・ロープロファイルに対応するワークステーション向けグラフィックスカード「Radeon PRO W6400」を発表した。
2021年6月に登場した「Radeon PRO W6000」シリーズのエントリーモデルで、コアアーキテクチャはこれまでと同じ「RDNA 2」を採用。一方、製造プロセスは「Radeon RX 6500 XT」「Radeon RX 6400」と同じ6nmへと微細化されている。
ブラケットはロープロファイル用とフルハイト用の2種類が付属する |
ターゲットとしているのはDTPや2D CAD、2Kクラスまでのグラフィックス処理など比較的ライトな作業で、最近のグラフィックスカードでは珍しく補助電源コネクタは不要。さらにカード長も168mmと短いためスリムデスクトップPCにも無理なく搭載することができる。
主なスペックはトランジスタ数54億、コンピュートユニット数12基、レイアクセラレータ数12基、ストリームプロセッサ数768基、FP16(半精度)のピーク性能は7.07TFLOPS、FP32(単精度)のピーク性能は3.54TFLOPS、Infinity Cacheは16MB、ビデオメモリはGDDR6 4GBで、メモリ帯域は128Gbps。
AMDの資料によると先代モデル「Radeon PRO WX 3200」からは最大約50%、「NVIDIA T600」との比較ではアプリケーションによっては6割以上も高いパフォーマンスを発揮するものもあるという |
バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x4/x16形状)、出力インターフェイスはDisplayPort1.4×2で、解像度は8K(7,680×4,320ドット)なら1画面、5K(5,120×2,880ドット)や4K(3,840×2,160ドット)なら2画面まで出力が可能。対応APIはDirectX 12 Ultimate、OpenGL 4.6、OpenCL 2.2、Vulkan 1.2、対応OSはWindows 11/10、Linux。
モバイルワークステーション向けGPUにも「Radeon PRO W6300M」「Radeon PRO W6500M」が新たに追加。従来モデル「Radeon PRO W6600M」と合わせて計3モデル展開になった |
なお製造プロセス6nmの「RDNA 2」アーキテクチャを採用するモバイルワークステーション向けGPUとして「Radeon PRO W6300M」と「Radeon PRO W6500M」も同時にリリースされている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/