2023.12.07 03:00 更新
2023.12.06 配信
AMD(本社:アメリカ)は2023年12月6日(現地時間)、生成AI性能や基本スペックが向上した最新モバイル向けCPU「Ryzen 8040」シリーズを発表した。
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“Hawk Point”の開発名で呼称されるCPUで、前世代のRyzen 7040シリーズと同様にZen 4アーキテクチャのCPUとRDNA 3アーキテクチャのGPUで構成され、NPUとしてAMD XDNA AI Engineが統合されている。
特にNPUは演算性能が10TOPSから16TOPSに高速化(トータルの処理性能は39TOPS)しており、生成AIの処理性能はRyzen 7040シリーズ比で最大1.4倍に向上したという。
シリーズラインナップは、8コア/16スレッドかつ最大5.2GHz動作の「Ryzen 9 8945HS」を含む全9モデル。下位の「Ryzen 5 8540U」と「Ryzen 3 8440U」を除く7モデルにNPUが統合されている。
基本性能も順当に向上しており、競合のCore i9-13900Hと比較してマルチスレッド性能は最大1.1倍、ゲーミング性能は最大1.8倍、コンテンツ制作性能は最大1.4倍のパフォーマンスを発揮するとされる。
製品はすでに出荷が開始されており、搭載モデルの発売は2024年Q1の見込み。またAMDのロードマップによると、3倍以上の生成AI性能を実現するという、次世代NPUのAMD XDNA 2を統合した“Strix Point”のリリースが2024年に控えている。
文: 編集部 絵踏 一
AMD: https://www.amd.com/