2025.02.28 22:00 更新
2025.02.28 配信
AMD(本社:アメリカ)は2025年2月28日、RDNA 4アーキテクチャを採用する最新GPU「Radeon RX 9070 XT」および「Radeon RX 9070」の詳細仕様を発表した。リファレンスモデルは用意されず、各メーカーよりオリジナル仕様の搭載グラフィックスカードが3月6日以降に発売される。
![]() |
【関連記事】AMD、3D V-Cache搭載の最上位「Ryzen 9 9950X3D」やRDNA 4採用GPU「Radeon RX 9070」シリーズ発表(2025.01.07 05:00 更新)
CES 2025の基調講演にて初披露、各メーカーより続々と製品のリリースがアナウンスされている「Radeon RX 9070」シリーズの詳細仕様が発表された。製造プロセスが4nmへと微細化された最新のRDNA 4アーキテクチャを採用し、4Kまたは1,440pゲーミングを想定している。AMDいわく「700ドル未満でのアップグレードを求めている最も多くのゲーマー層」がターゲットという。
レイアクセラレータは第3世代にアップグレードされ、レイトレーシング処理の実効速度が従来比の2倍に向上。さらに第2世代AIアクセラレータを搭載したことで、AI処理性能は従来比で最大8倍まで高速化したという。
![]() |
![]() |
![]() |
また、アップスケーリング機能は最新AIアクセラレータと機械学習を採用した「AMD FidelityFX Super Resolution 4 (AMD FSR 4)」に進化。4Kゲーミングにおいてフレームレートが最大3.4倍に向上するなど性能が大きく向上したほか、画質も従来から改善されている。
ローンチ時点で30タイトル以上、2025年中に75タイトル以上がAMD FSR 4をサポートするとのこと。
![]() |
![]() |
「Radeon RX 9070 XT」は、Compute Unit 64基、レイアクセラレータ64基、AIアクセラレータ128基で構成。ブーストクロックは2.97GHz、AI処理のピーク性能は1,557 TOPSとされ、16GBのビデオメモリを実装する。バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x16)に対応、標準仕様における補助電源コネクタは8pin×2でTBPは304Wとされる。
ちなみに旧来のGPUとの比較では、高画質設定における4Kゲーミング性能がGeForce RTX 3090比で最大26%、Radeon RX 6900 XT比で最大51%向上。前世代の準ハイエンドであるRadeon RX 7900 GREとの比較では、4Kゲーミング性能が最大42%、1,440p性能は最大38%向上しているという。グローバルにおける市場想定売価は599ドル。
![]() |
![]() |
![]() |
「Radeon RX 9070」は、Compute Unit 56基、レイアクセラレータ56基、AIアクセラレータ112基で構成。ブーストクロックは2.52GHz、AI処理のピーク性能は1,165 TOPSとされ、16GBのビデオメモリを実装する。バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x16)に対応、補助電源コネクタは8pin×2仕様、TBPは220Wとされる。
なお、高画質設定における4Kゲーミング性能ではGeForce RTX 3080比で最大26%、Radeon RX 6800 XT比で最大38%向上。Radeon RX 7900 GREとの比較では4Kゲーミング性能が最大21%、1,440p性能は最大20%向上しているとのこと。グローバルにおける市場想定売価は549ドル。
![]() |
![]() |
![]() |
文: 編集部 絵踏 一
AMD: https://www.amd.com/