エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.5
2009.04.19 更新
文:テクニカルライター Jo_kubota
皮相電力と有効電力の差が、少ないほど効率の高い電源ユニットなのだが、いずれの電源ユニットも有効電力は3Wと、非常に低かった。しかし皮相電力を見るとCorsair製の2製品は、やや皮相電力が大きいという結果となった。と言ってもその差は2W。電気代に換算しても、月に32円の差しかない。
さて、ここからが本番。
順番に負荷をかけて、電源ユニットごとの消費電力の差を見ていこう。
CMPSU-750TXJPは、全体を通して概ねPSH700S-Dよりも消費電力が低いことが見てとれる。その差は消費電力が増えるにつれ顕著となり、CMPSU-750TXJPの効率の高さが証明されたと言っていいだろう。
そしてCMPSU-1000HXJPだが、「アイドル+25A」までは、CMPSU-750TXJPよりもやや高い消費電力を記録しているが、500W前後となる「アイドル+28A」以降は、他の2製品よりも消費電力が低くなっている。特に600Wを超える「アイドル+28A」では、PSH700S-Dとの差は、27Wまでに広がった。以前、OCZ製電源ユニットの紹介時に、「使用する環境に合わせて電源ユニットの容量を選ぶ」と書いたが、大容量の電源ユニットは、やはり使用電力が大きくなるほど、効率が上がる、というのが分かって頂けたと思う。
さて、PSH700S-Dは700Wの電源ユニットだが、システム全体の消費電力は700Wを超え、712Wを記録している。これはナゼだろうか?
理由は簡単、PC内部の消費電力は、700Wを超えていないからだ。電源ユニット自体の変換効率が90%とすると、PC内部で消費されている電力は630Wなのだから。
消費電力を計ると言えば、コレ、「ワットチェッカー」 |