2009年6月2日~6日まで開催された「COMPUTEX TAIPEI 2009」。開催前は新型インフルエンザの世界的な流行で、2003年に起きた“SARS”のような事態になるのではないかと、その影響を懸念する声もあったが、ゲート前に消毒液が設置される等「同じ轍は踏まない」主催者側の対応が功を奏し、無事に閉幕と相成った。(“今の所”という注釈は念のため)
さて、今回の「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」は番外編として、日本Shuttle株式会社協力の下、「COMPUTEX TAIPEI」に行けなかった読者の方に向けて「“Shuttle” in COMPUTEX TAIPEI 2009 誌上レポート」と題し、Shuttleブースの様子をお届けしたい。今回もShuttleが得意とする小型モデルの新作を含め、リビングPCに特化した魅力ある製品が多数展示されていた。では早速ブース内にお連れしよう。
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data June 2-6, 2009
台北ワールド・トレードセンターExhibition Hall L632,L831,M638,M805 |
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XS29F/XS29
「COMPUTEX TAIPEI 2009」開催直前に発表された、VIA NanoU1700プロセッサ搭載でスタンドによる縦置き設置可能な省スペースPC。ファンレス駆動で、0デシベルを実現する「XS29F」は、VGA、DVI出力ポートを装備し、VX800 media system processorおよびVIA Chromotion video engineにより、動画再生によるホームユース、さらにはデスクトップPCのおよそ10分の1サイズはSOHO等のビジネスユースに向けられた実用的省スペースPCとなっている。なお国内発売は7月~8月を目処に、店頭想定売価は17,000円前後となる予定。
また同時にVIA Nano LシリーズであるL220プロセッサを搭載する「XS29」も用意され、Embedded向けに開発されたVIA Nanoシリーズならではの耐久性はオフィスユースの長期稼働にも対応する。
【XS29F】 Absolute Quiet, Zero Maintenance
・VIA Nano U1700 + VIA VX800 chipset
・2X DDR 667/800, up to 4GB max
・10/100 LAN, 6 x USB & 2.1ch HD Audio
・3 Liters chassis
・Fanless Power Solution Design (60W Adapter)
・DVI-I + D-sub dual display
・Support 2.5″HDD & slim ODD only
【XS29】 Compact, Quiet and Durable
・VIA Nano L220 + VIA VX800 chipset
・2X DDR 667/800, up to 4GB max
・10/100 LAN, 6 x USB & 2.1ch HD Audio
・Energy efficient 60W external adapter
・3 Liters chassis
・DVI-I + D-sub dual display
・Support 2.5″HDD & slim ODD only
XS32 HD
Intel Atom N270(512K Cache/1.60GHz/533MHz FSB)を搭載する省スペースモデル「SX32 HD」。実はこのモデル、VESA規格に対応し、液晶モニタの背面に取り付けることができる。ファンレスで駆動する「XS32 HD」には、標準で付属されるMini PCI Expressインターフェイス、Broadcom社製ハードウェアデコーダー基板をアドオンする事で動画再生支援を行い、Atomの弱点を補ってくれるというもの。Shuttleらしい明確なコンセプトが窺えるモデルと言えるだろう。
こちらも国内発売がすでに予定されており、店頭想定売価は20,000円前後。なお早ければ10月には店頭に並ぶことになるという。
【XS32 HD】 An extreme silent home media center
・Intel Atom N270 processor
・Intel 945GSE + ICH7M chipset
・1X DDR2 400/533 SO-DIMM, up to 2GB max
・Mini-PCI Express socket X1
・10/100/1000 LAN X1. 8X USB & 5.1 HD Audio
・Energy efficient 60W external adapter
・On board DC 12V power design
・HDMI + D-sub dual display
・HD Playback function support
・Support 2.5″HDD & slim ODD only
SX58H7
こちらは「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」でもお馴染みの、Cube初のIntel X58Express搭載ベアボーン「SX58H7」。
4月9日発売以来、コンスタントな売れ行きを見せているこのモデルは、なんと言ってもCubeでCore i7が搭載でき、“長モノ”グラフィックカードも使用可能、さらに搭載電源は500W 80PLUS Blonze認証取得の高効率モデルが使われているのが特徴。限られた容積に搭載される電源こそ、電気的ロスが少なく、熱に変わりにくい80PLUS Bronze認証が本領を発揮するというわけだ。
またブースでの展示を見てもらうと解るとおり、リフレッシュレート120HzサポートのSAMSUNG製液晶が用意され、当然の事ながらNVIDIA「GeForce 3D Vision」の立体視システムを実現させたデモであることが解るだろう。22インチワイド液晶パネルと「SX58H7」の一見アンバランスなサイズから、それは高いポテンシャルを秘めたシステムを実現する事ができるのだ。恐ろしい時代になったものである。
【SX58H7】 The fastest, Most furious Mini PC
・Featuring the Intel X58 Express Chipset
・Support Core i7 processor family
・Triple Channels DDR3 memory (3+1) , Max. 16 GB
・2x PCI-E x16 Gen. 2w/ATI Cross FireX & NVIDIA SLI support
・2x Gigabit LAN w/Teaming support
・New Glossy Outlook Design
・New I.C.Evo cooling technology
・500-watt power supply w/80 PLUS Bronze certifiction