エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.18
2009.09.19 更新
文:テクニカルライター KONG
机や新幹線のテーブルの上では、それほど気にならなかった液晶の開口度ですが、飛行機内で膝上に置いて使う場合、あと20度ほど倒れて欲しいと思いました。またベッドなどに腰掛けて覗きこむような姿勢を取る場合も、同様に開口部の自由度の無さが気になりました。まぁ、そんな格好で使う方が悪いと言えば、それまでなのですが、PCに向かう姿勢の自由度が高いノート故に、そういった部分が気になってしまいます。
もう一つ気になった点。それはUSB-WSIMアダプタやUSBマウスなどを挿すときではなく“抜く”ときです。というのも、まだ使い始めてから日が浅いためか、比較的ガッチリとUSB機器が挿さってくれます。なので抜くときにそれなりに力が必要となるのですが、ノートを置いたまま抜くには指の掛かりの問題もあって非常に抜き難いのです。そのため、一度IdeaPad 10-2を持ち上げてUSBプラグの上下を指で挟み引き抜いています。左右を持って抜こうとすると、USBプラグを壊してしまいそうに感じるのです。
USB-WSIMアダプタ IODATAのUSB-WSIMアダプタを挿したところ。USB-WSIMは、ウィルコムの通信カード「WSIM」をダイヤルアップ接続として使うためのアダプタです。W-ZERO3シリーズや、9nine、nicoなどのウィルコムPHSユーザーなら、このアダプタでモバイルが可能です。ただし遅いです |
往路の羽田空港。コブクロ仕様の機体を発見 | 復路の千歳空港。雨模様の機体内から撮影 |
復路ではJALのクラスJに搭乗。短い足を組んでも、この余裕。これだけ広いとネットブックじゃなくても悠々と広げられます |
羽田空港で無線LANをONにしたまま移動して気が付いたのですが、タダで使える無線LANスポットが点在します。タダということは、セキュリティ的に怖い面もありまうが、ファイヤウォールを構築しておけば、よほどのことがない限り大丈夫でしょう。そのスポットが公開されているものなのか、それともタマタマなのかが分からないため、ここでは場所の特定は避けますが、ヒントは802.11aで繋がるポイントです。
そのおかげで、空港でのインターネット環境は実に快適でした。USB-WSIMは、メールチェックくらいは問題ありませんが、重いFlash等の多いWebページなんて開いたら遅くて使い物になりません。Webブラウザ使うなら無線LANは必須だなーと改めて思った次第です。ちなみに、USB-WSIM(PRIN接続)で128kbps接続時の回線速度をWebで計ったところ、53kbpsほどでした。ISDN-64の限界値程度ですね。
話は戻りますが、東北新幹線内でもUSB-WSIM(PRIN接続)は、かなり高い確率で接続を維持してくれます。200km/hを超えるスピードで走っているのに不思議な感じもしますが、在来線で移動している時よりも接続が強固な印象を受けました。
なお新幹線には、NTTが用意している無線LANのFREESPOTサービスが利用できることもあります。もっともFREEと言いながら、タダじゃなくてお金がかかるんですけどね。
さて実家でのインターネットですが、見事にウィルコムは撃沈です。前回帰省したときも、ほとんど電波が入らなかったので期待はしてなかったのですが、やはり今回も電波は入りませんでした。
実家のインターネット環境はいまだにISDNが頼り、しかも64kbpsのダイヤルアップ接続です。繋がっているパソコンも1台だけなので、当然無線LANもハブも入っておらず、常時接続は夢のまた夢という感じ。民主党の皆さんには、地方のこういったインフラ整備をお願いしたいものです。
余談ですが、民主党には期待してるけど、民主党が掲げる農業支援策(マニフェスト)は、穴が大きすぎて、このままでは信頼を失うことになりそうだ、という意見が多いようです。特定の農家(もっと言えば特定の地域)に恩恵はあるだろうけど、「うちには何の恩恵もないよ」と実弟は言ってました。なるほどね~。
うちの実家の風景の一部。写ってる農地は1/4くらいです。広くて画角に収まりません | 田畑だけではなく、ハウス栽培もやってます。写真はピーマンですが、そろそろ収穫時期も終わり。この日は6箱くらい出荷してました |
とりあえず実家でも寝る前にコツコツと仕事をこなし・・・というか、実家の就寝時間は午後10時と早いので、夜行性な私としては、仕事するほかありません(笑)。しかし、PCがある部屋は人が寝てるので、私は客室でインターネットに繋がらないIdeaPad S10-2に向かってテキストを打ち込みます。つい、調べ物をしようとIEを起動して「繋がりません」のメッセージを出してしまうのは、常時接続に慣れきった悪い癖です。
仕上げた書類は、皆が起床する朝6時(これが実家の普通の生活サイクル)にPCを拝借して、テキストなどを転送します。その昔、ISDNを入れたときは速いなーと感動したものですが、今や「超遅い」ことを痛感します。都会に住んでいると、こういった田舎の苦労が分からないものですが、Flashなどを多様した重いWebサイトが開けない地域がまだ日本にあることを、Webデザイナーの皆さんには知って欲しいですね。