エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.22
2009.12.26 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
さて、ここからは「Fortress SST-FT02B-W」レコメンドの電源ユニット、STRIDER PLUSシリーズの「SST-ST1000-P」をご紹介しよう。今回レビューをするにあたり、SilverStone国内正規代理店のマスタードシード株式会社へケースと共にリクエストしたこのモデルは、2009年12月にリリースされたSilverStone社の最新モデル。1000W、850W、750Wの3モデル展開で、いずれも80PLUS SILVER認証が取得されたフルモジュラータイプ(ケーブル着脱式)電源ユニットだ。
■SilverStone STRIDER PLUSシリーズラインナップ | |||
SST-ST1000-P | SST-ST85F-P | SST-ST75F-P | |
定格容量 | 1000W | 850W | 750W |
ケーブル | フルモジュラータイプ | ||
規格 | 80PLUS SILVER認証 ATX12V ver2.2/EPS12V 2.91 |
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ファン | 135mm(19~36dBA) | ||
サイズ | W150×H86×L160mm | ||
その他 | NVIDIA SLI/ATI CrossFireX対応 | ||
URL | 製品情報 | 製品情報 | 製品情報 |
実勢価格 | 税込28,000円前後 | 税込23,000円前後 | 税込19,000円前後 |
これまで各社電源ユニットをテストしてきたが、SilverStone社製モデルはこれが初となる。「Fortress SST-FT02B-W」レコメンドモデルとして、どのような性格を持つのか、たいへん興味がある。そこで少々誌面を割き、スペックのチェックや製品特徴をご紹介した後に、エルミタではお馴染みのテクニカルライター、Jo_kubota氏によるセメント抵抗を使ったテストを行ってみる事にしよう。
PCケースのメーカーとして著名な、SilverStone(シルバーストーン)から、80PLUS SILVEWR認定を受けた電源ユニット「ST1000-P」が登場した。気になるそのスペックだが、12Vはシングルレールで定格で80A、ピーク時で最大85Aを実現する、かなり高出力な電源ユニットだ。まずは外観の特徴から紹介しよう。
700Wを超える電源の多くは、奥行きが長くなりがちで、特に1000Wを超える電源ユニットの場合、20cmという製品も珍しくない。しかし本製品は150×86×160mmとなっており、奥行きは通常サイズより2cm長い16cmに留まっている。また高出力電源としては小型設計が実現されているだけに、重量は3kgとなっている。
電源ケーブルはすべて着脱式のフルモジュラータイプで、不要な電源ケーブルがPCケース内で邪魔になることはない。
CPUパワーコネクタは8ピン×2ケ、PCIeパワーコネクタは8ピン(6ピン兼用)×4ケ、および6ピン×2ケを装備しているため、2-wayなどのマルチGPUにも対応可能だ。またPCIeパワーコネクタには2200μFのコンデンサが内蔵されており、急激な電力増加に対して応答性がよいほか、耐ノイズ性能に寄与している。
ATXメインケーブルも着脱式が採用されている。最近この手の電源ユニットが増えつつある | マルチグラフィックス構成にも十分に対応するPCI-Expressケーブル |
12Vはシングルレールで80A、3.3Vおよび5Vはそれぞれ最大30A(合計で180W)まで対応と、かなり大きな出力を備えている。また+5VSBも3.5Aと強力だ。
SST-ST1000-P | |||||
DC出力 | +3.3V | +5V | +12V | -12V | +5Vsb |
30A | 30A | 80A | 0.3A | 3.5A | |
最高出力 (COMBINED) |
180W | 85A(1020W) | |||
連続出力 | 1000W(ピーク1100W) @0~40℃ | ||||
入力電圧90~264V AC/電源周波数47~63Hz |
コネクタ数 | |||
ATXコネクタ | 20P+4P | ATX12Vコネクタ | 8P+8P |
PCIeコネクタ | (6P+2P)×4 6P×2 |
SATAコネクタ | 6 |
ペリフェラルコネクタ | 6 | FDD電源コネクタ | 2 |
ここまでは「SST-ST1000-P」のスペック等の概要をご紹介したが、次はいよいよ“自作”のセメント抵抗を使ったテストを行う。80PLUS SILVER認証を取得した「SST-ST1000-P」の実力を数値でチェックしてみよう。