2010年第3四半期はSSD以外の自作周辺パーツ投入を予告?
開発畑出身のプロフェッショナル、取締役:佐藤竜彦氏
- 編集部:
では本当に最後に、言い残したことがあれば。
- 中野氏:
私の場合は本当に今は、COMPUTEXに向けて着々と準備をしている段階なので。そこで皆さんに「あっ」と言われるようなものを用意しています。
- 編集部:
今は言えないと。
- 中野氏:
はい(苦笑)。社員も知りませんから。
- 山崎氏:
私も今はじめて知りましたから(笑)。
- 中野氏:
いえ、いつもそうなんですよ。入荷直前まで知らなかったり(笑)。まぁモノによっては情報漏れを防ぎたいという事もありますので、ギリギリまで言わないというケースもあります。
- 編集部:
これ以上聞きません。まぁエルミタ向きなパーツという事ですよね?(しつこく聞いてみる)
- 中野氏:
まぁそうですね。
- 編集部:
分かりました。期待しています。佐藤さんはここまで沈黙を守られていますがなにかひと言お願いします。
- 佐藤氏:
まぁこのようにスピードの速い商品ですからね。台湾側がどんどん進めてくるものですから、大変だという事はありますね(笑)。ただ中で見ていると非常に面白いと感じています。そういう意味ではその大変さも報われるという仕事だと思っています。
- 編集部:
楽しくなければ仕事は辛いですよね。佐藤さんの自作歴は長いのでしょうか。
- 佐藤氏:
えぇ。自作はもう20年前くらいに1台組んだだけです(笑)。
- 編集部:
(笑)。意外に業界の方は自作しないんですよね。昔はよくしたけれどもこちら側に来ると必要以上の事はしなくなってしまう。
- 佐藤氏:
私の場合、まぁ半田ゴテの方が専門で。
- 中野氏:
某企業にいましたからね(笑)。
- 編集部:
というと畑違いという、、、?
- 佐藤氏:
まぁSSDだけじゃないですが、半導体関係ですかね。
- 編集部:
ということはコンシューマではなくEmbedded系ですね。
- 佐藤氏:
そうです、Embedded系の企業ですね。コンシューマもやっている会社ですが、基本は産業向けになります。ものは一緒ですが業界が違いますね。
- 中野氏:
開発系のプロフェッショナルですね。
- 編集部:
なるほど。どおりで佐藤さんの雰囲気は自作の匂いがまったくしなかったワケですね(笑)。
- 一同:
(笑)。
物流・RMAを担当するフォトファーストのオフィスへ潜入
無事インタビューが終わり、業務部の山崎部長の案内により、車で10分ほどの距離にある株式会社フォトファーストへ移動。中野代表のお話では、こちらのオフィスこそエルミタ編集部が想像していた“雑然とした商品の山”が見られるとの事。都内と違い、低い建物が続く国道を進むとそこには「PhotoFast」のロゴが大きく掲げられた2階建てのオフィスがあった。
1階の写真撮影は残念ながらNG。ただ特別にシャッターを開けて頂いたところ、段ボール箱の山の中でSTAFFが黙々と出荷業務に追われていた。PhotoFastの製品はひとつひとつのパッケージは小さいものの、製品点数が多く、さらに今人気のSSDメーカーとあって、日々の業務は想像以上の重労働になる。
2階フロアに上がると、そこはRMA(Return Merchandise Authorization)の部署だった。ここでは男性2名、女性1名が詰めており、動作検証や修理対応に追われていた。サポート部門はどこも独特な張りつめた空間が漂うもので、先ほどのオフィスとは全く違う緊張感を感じることができた。この雰囲気こそが、今日のPhotoFastブランドが日本市場に根付いた大きな理由となっている。
数あるSSDメーカーの中で、専門のサポート部門を日本国内に置くことで、製品に対する安心感、さらには万が一のトラブル時でも素早い対応を可能としている。まさに縁の下の力持ちといえる重要な部門と言える。
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2階フロアではSTAFF2名が黙々と検証作業を行っていた
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取材時、ちょうどPCI-Expressインターフェイス「G-Monster PROMISE PCI-E SSD」の検証作業中だった |
このようなむき出しPCが数台並べられ、SSDの初期動作検証が行われている |
協力:株式会社フォトファースト
株式会社フォトファーストテクノロジー