エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.37
2010.05.03 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
冒頭、ノートPCにおける拡張性の低さについて触れたが、多くの自作ユーザーはデスクトップPCのサブマシンとして状況に応じ使い分けをしている事だろう。筆者もテキストを書く作業がメインの場合はノートPCを使い、画像の加工等比較的重い作業をする場合はデスクトップPCのある机に移動している。このように交互に使う事でノートPCの拡張性についてはそれほどマイナスを感じることはないが、やはりハードディスク容量には若干気を遣わなくてはならない。日々送られてくる製品リリース関連のファイルや画像データ等、そのまま放って置くとすぐに容量不足に悩まされる事になってしまうからだ。
そこで2.5インチ外付けハードディスクは手放せないアイテムとなっている。モバイル用途としてもちろん便利であり、GB単価も一昔前に比べれば格段に安く、愛用者も多い事だろう。
そんな2.5インチ外付けハードディスクだが、これまで何も気にせずUSB2.0インターフェイスに挿して使用してきたが昨年後半から次世代高速規格USB3.0対応製品が登場し、対応製品も数多く店頭に並べられるようになってきた。
ご存じのようにUSB3.0は理論値ながらUSB2.0の約10倍となる5Gbpsを実現する高速転送規格。デスクトップPCユーザーはもとより、ノートPCユーザーにとっても大いに気になる存在だろう。そこで今回はPhotoFastからリリースされたExpressCard34タイプのUSB3.0増設ボード「GM3000EX」と、同じくPhotoFastから発売中のUSB3.0対応2.5インチSATAインターフェイスのスリムケース「GIGABOX」を用意し、ノートPCでのUSB3.0環境を試してみようと思う。
PhotoFast「GM3000EX」 http://www.photofast.co.jp/gm3000ex.html 市場想定売価:税込5,980円前後(2010年5月現在) 問い合わせ:株式会社フォトファースト ●関連記事 https://www.gdm.or.jp/pressrelease/201004/13_04.html |
ExpressCard34スロット形状の「GM3000EX」。なおExpressCard54にも装着が可能 | ExpressCardスロットからの出っ張りが少ないのはありがたい。この程度であれば装着したまま十分に持ち運ぶ事も可能 |
USB3.0/2.0互換のAコネクタタイプを採用。製品にはUSB3.0ケーブルが付属されている |
“ExpressCardスロットに装着しても出っ張りが少ない”事がウリの「GM3000EX」。一昔前のノートPC用増設ボード類はかなり不格好にボードがはみ出していたが、スマートなこのスタイルは挿している事も忘れてしまうほど。これなら装着したままでも持ち運びができる。
なおこの製品の電源供給スペックは、ダイレクト接続時で5V/300mA、Y型補助ケーブル(microB)使用時で5V/800mAがサポートされている。また搭載されているチップは現状独占状態のNECエレクトロニクス社製「uPD720200」だ。
さてUSB3.0増設ボードが用意できたならば、お次はUSB3.0対応の外付けケースを用意しなければならない。そこで今回は同じくPhotoFastから発売されている2.5インチSATAインターフェイスSSD/HDD用のUSB3.0スリムケース「GIGABOX」を用意した。
USB3.0に対応する「GIGABOX」は、アルミ製筐体にヘアライン加工が施されたコンパクトなモバイルケース。外形寸法は130×81×H15mmで、USB3.0ケーブルが付属されている | |
PhotoFast「GIGABOX」(型番:GM-25U3CB) http://www.photofast.co.jp/gigabox.html 実勢価格:税込6,800円前後(2010年5月現在) 問い合わせ:株式会社フォトファースト |