ハイエンドらしい大型で精悍なパッケージ

それでは手始めに「R7970 Lightning」が収められているパッケージと、付属品からチェックしていこう。パッケージには前述通り、「F-35 Lightning II」をイメージしたデザインが採用されている。マジックテープで固定されたカバーを開けば、「Twin Frozr IV」をまとった大柄な姿を確認することができる。

「F-35 Lightning II」をイメージしたデザインを採用する「R7970 Lightning」のパッケージ。外形寸法は実測値で約W440×D90×H270mm カバー内部には「Unlocked BIOS」を始めとする各種搭載機能や、「ミリタリークラスIII」に適合する高品質コンポーネントの数々が紹介されている こちらが付属品一式。DVI-HDMIアダプタや miniDisplayPort-DisplayPortアダプタ、CrossFireブリッジケーブルのほか、テスター用電圧端子や6pin-8pin 変換ケーブルなどが同梱される。奥に見えるのが「ミリタリークラスIII」準拠の証明書だ

そのグラフィックスカード、重厚長大につき

ここからは「R7970 Lightning」のカード本体を画像でチェックしていこう。
  ひと目で分かるその大柄な体躯は手に持つとズシリと重い。実際に計測したところの外形寸法は約W300D×50×H120mm（「GPU Reactor」を含む）と迫力満点で、重量も約1,058gと優に1kgを超える。ケース容積など、使用環境を選ぶのは間違いないだろう。
  なお、出力インターフェイスはSinglelink DVI-D×1、Singlelink DVI-I×1、miniDisplayPort×4という構成。AMDのマルチディスプレイ・テクノロジー「AMD Eyefinity Technology 2.0」に対応し、最大6画面の出力が可能だ。

フレームにはアルミ製プレートを採用する「R7970 Lightning」。冷却効率を高めている一方で、高級感の演出（さらには重量増加）にも一役買っている
バスインターフェースはPCI-Express3.0（x16）に対応する。外形寸法は約W300×D50×H120mmと、まさに重厚長大なグラフィックスカードといえる
8pin×2のPCI-Express補助電源を搭載し、メモリへの電力をスロットからシェアすることなく供給可能。ヒートパイプの上にのぞくのが、テスターで電圧を計測できる「V-Check Points」用の端子だ
背面もすべてアルミ製の放熱プレートでカバーされている。中央に見える青いブロックの内部には「GPU Reactor」が収まっている
電力供給量を増加させ、リップルノイズを低減する専用基板「GPU Reactor」。2つのコネクタで接続され、アルミプレート共々取り外すことも可能
Singlelink DVI-D×1、Singlelink DVI-I×1、miniDisplayPort×4を備える出力インターフェイス。最大6画面出力をサポートする