エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.143
2012.05.17 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
まずはDirectX 11世代の定番ベンチマークソフト「3DMark11 Version 1.0.3」を使用したスコア計測から始めよう。ハイエンドクラスのグラフィックスカードということもあり、計測環境は「Performance」と「Extreme」2つのプリセット設定を使用した。「GV-N680OC-2GD」に施されたオーバークロックの効果と、SLIによって引き出されるGTX 680のパフォーマンスを確認してみよう。
まず「Performance」における結果を確認すると、定格モデルと「GV-N680OC-2GD」の間では総合スコア5%、Graphics Scoreでは8%以上の差がつき、オーバークロックの効果が現れている。さらに特筆すべきはSLI動作時のパフォーマンスで、CPUの影響が出る総合スコアこそシングル比44%増なものの、Graphics Scoreでは2倍近い差がついた。
「Extreme」プリセットでもその傾向は変わらず、フルスペック動作時にはさらなるスコア向上が期待できる。シングル動作でも十分すぎるスコアを叩きだしているだけに、これだけの性能が必要な状況は限られるかもしれない。
さて、次はDirectX 10世代のベンチマークソフト「3DMark Vantage1.1.0」を使用したスコア計測を行った。こちらも計測環境は「Performance」と「Extreme」2つのプリセット設定を使用している。
こちらは「GV-N680OC-2GD」と定格の比較で約5%、SLI動作時との比較で48%と多少おとなし目の性能向上に留まった。とはいえ性能の違いは数字として現れており、オーバークロックの効果も確認できる。
ちなみに「Performance」計測時には、「3DMark11 Version 1.0.3」と同様にすべてのモデルでGPU Scoreが総合スコアを上回っている。GPUへの負荷が軽い環境ではCPUがボトルネックになってしまい、グラフィックスカードの性能を最大限に発揮できない状態になっているようだ。