エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.143
2012.05.17 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
次にハードウェアテッセレーションを駆使したDirectX 11対応のベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」を使用した計測を行った。ちなみに品質設定は「Tesselletion」を“Extreme”、「Shaders」を“High”、「Anisotropy」を“16×”、「Anti-ailiasing」を“8×”にセット。1,280×720と1,920×1,080の2パターンの解像度で計測した。
どちらの解像度でも「GV-N680OC-2GD」と定格の比較で約5%、SLI動作時との比較で40~45%前後の性能差を確認できる。そしてここでは特にAverage FPSスコアの変化に注目したい。シングル動作時は解像度が大きくなると50%以上スコアが落ちているのに比べ、SLI動作時はスコアの落ちが35%ほどに留まっている。SLI動作時は高解像度でも性能の落ちが少なく、大画面でのゲームプレイにも不安はまったくないといえそうだ。
次はDirectX 11世代のゲームベンチ「LostPlanet2ベンチマーク」を使用し、実際のゲームにおけるパフォーマンスをチェックしてみたい。品質設定は「アンチエイリアス」を“MSAA8X”、それ以外を“HIGH”にセットし、解像度は1,280×720と1,920×1,080の2パターンで計測を行った。
こちらはシングル動作時とSLI動作時を比較しても7%程度のスコア上昇に留まり、先程までのような大きな差はつかなかった。この手のゲームに求められる30FPSのフレームレートはどのモデルもクリアしているとはいえ、検証した環境ではSLIにするよりCPUを交換したほうが効果が高そうな印象だ。
最後にDirectX 10世代のゲームベンチ「BIOHAZARD5ベンチマーク」を使用したスコア計測を行なう。品質設定は「アンチエイリアス」を“8×”、「モーションブラー」を“オン”、それ以外を“高”にセットし、解像度は1,280×720と1,920×1,080の2パターンに設定している。
「BIOHAZARD5ベンチマーク」はSLIの効果がスコアに現れにくいということもあり、まったく振るわなかった。スコアの数字もSLI動作時が一段低く、SLIによる何らかの影響が出ているのは明らかだ。ゲームを快適に遊ぶ上では問題ない数字ではあるものの、このレベルのゲームにとってはオーバースペックともいえる。