エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.154
2012.07.09 更新
文:GDM編集部 池西 樹
次に「HD Tune Pro 4.60」を使い、より詳細な性能と傾向をチェックしていくことにしよう。
Benchmark Readは、約170MB/secと転送速度は低めながらフラットで安定している。Writeは、約270MBから約325MB前後までややブレがあるものの、公称最大値300MB/secを上回るスコアで、ポテンシャルの高さを感じさせる。
またFile BenchmarkはReadが最大370MB/sec、Writeが約290MB/secで「CrystalDiskMark 3.0.1c」と同様のスコアを計測した。
そして「HD Tune Pro 4.60」でもっとも注目なのがRandom Access Writeだ。こちらは最大43,000 IOPSと非常に高速で、ランダム書込を得意にしていることがよく分かる。
続いて「ATTO Disk Benchmark 2.47」を使って、シーケンシャルアクセスの最大性能を確認しておこう。
読込は最大423MB/sec、書込は最大303MB/secで、いずれも公称値を上回るスコアを計測した。特に書込はデータサイズ4.0KBから300MB/secに近いスコアで、データサイズに関係なく安定して高速な転送を実現する。
「Everest 2」の注目機能に、大量のデータ書込で低下したパフォーマンスを回復する”自動回復機能”がある。そこで「Agility 4」でもその効果をチェックしてみることにした。
テスト方法は、「Iometer 2008」の「4K Random」テストで「AGT4-25SAT3-128G」に大量データを書き込み、「CrystalDiskMark 3.0.1c」を使って性能がどのように変化するのか確認した。
大量データを書き込んだ直後は、読込約260MB/sec、書込約175MB/secといずれも約6割前後までパフォーマンスが落ち込んでしまう。しかし10分間放置すると読込が350MB/secまで、さらに30分間放置すると読込360MB/sec、書込275MB/secとほぼ元の状態まで回復することが確認できた。「Agility 4」でも”自動回復機能”はしっかりとその役目を果たしており、長期間に渡る使用でも安心して利用できる。