エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.154
2012.07.09 更新
文:GDM編集部 池西 樹
HDDからSSDへの換装で期待する効果の代表格として、OSの起動時間短縮が挙げられる。そこでHDDからどの程度起動時間が短縮されるのか確認しておこう。
起動時間は電源ボタンを押してから、スタートアップに登録しておいたテキストファイルが表示されるまでの時間をストップウォッチにて測定。計測は5回ずつ行い、最大と最小の結果を破棄した3回の平均値としている。
HDDの起動時間が28.3秒なのに対し、「AGT4-25SAT3-128G」では16.3秒と12秒も短縮された。今回は比較的クリーンなシステムのため、HDDの起動時間も決して遅くないが、その違いは明らかにテスト中でも感じる事ができた。
シーケンシャル読込こそやや低めながら、書込やランダムアクセスは高速モデルとも十分に渡り合える、高い性能を実現した「Agility 4」。さらに安定したパフォーマンスだけでなく、「Everest 2」の”自動回復機能”も効果を発揮し、HDDの代替えとなるエントリーモデルとして考えれば魅力ある製品に仕上げられている。
ただ、やや気になるのは実売価格だ。執筆時点(2012年7月)で「AGT4-25SAT3-128G」の実勢価格は9,500円前後。一方上位モデル「Vertex 4」の128GBモデル「VTX4-25SAT3-128G」は11,000円前後まで価格が下落しており、1,500円の価格差では少々厳しいと言わざるを得ない。
とはいえ、前述の通り「Agility 4」自体の素性はいいだけに、もう1段の値下げ、もしくはファームウェアアップデートによる読込性能の向上が叶えば、エントリーモデルの定番としてその地位を確立できるだろう。