エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.155
2012.07.12 更新
文:テクニカルライター 藤田 忠
PC3-19200(2400MHz)4GB×2枚組デュアルチャンネルセット 「PXD38G2400C11K」 実勢価格税込10,000円前後(製品情報) |
正直言ってPatriot Memoryのメモリは、ショップ最安品や特価品として並んでいるイメージが強いが、品質や安定面に不安はなく、オーバークロックメモリの品揃えも充実している。
まさに今回ここで検証しようとする、Viper Xtreme Division 4 Series「PXD38G2400C11K」は、そんなPatriot Memoryのメモリの最上位ラインアップとなる「Viper Xtreme」シリーズに属する製品で、冷却効果が高そうなヒートスプレッダを装備している。
PC3-19200(2400MHz)動作時の性能が最も重要だが、高級感と重量感をあわせ持つ、このヒートスプレッダも高ポイントだ。PC3-12800(1600MHz)4GB×2枚組みデュアルチャンネルセットより7,000円近く高くなるが、ヒートスプレッダだけで3,000円くらいの価値はありそうだ。
メモリチップとヒートシンクの間に銅板が挟まれているヒートスプレッダを装備する「Viper Xtreme」シリーズ。通常製品が装備しているのとは、ひと味違った重量感を醸し出している |
性能チェックの前にスペックの話をしておこう。「PXD38G2400C11K」は「Intel Z77 Express」向けの製品で、PC3-19200(2400MHz)動作時のCASレイテンシはCL11-11-11-30になる。動作電圧はDDR3の定格より0.15Vアップした1.65V。もちろんXMP設定がSPDに用意されているので、BIOS(UEFI)から簡単にPC3-19200(2400MHz)に設定可能だ。オーバークロックメモリを使う上で注意が必要なメモリ対比だが、「Intel Z77 Express」搭載マザーボードなら、PC3-19200(2400MHz)動作時もBCLKは100MHzのママなので、マザーボードやCPUのオーバークロック耐性の心配も不要だ。
なお、未設定のデフォルト状態では、PC3-12800(1600MHz)のCASレイテンシ11-11-11-30、電圧1.5Vで動作する。