エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.156
2012.07.17 更新
文:GDM編集部 池西 樹
SATA2.0(3Gbps)環境でも、高いパフォーマンスを発揮する「MS-701」の240GBモデル「MRMAD4B240GCDM2C00」。容量も十分なだけに、Windows 7の起動ドライブにも魅力的な存在だ。そこで最後に接続インターフェイスの違いで起動時間がどのように変化するのかチェックしてみることにした。
測定方法は、電源ボタンを押してからスタートアップに登録したテキストファイルが表示されるまでの時間をストップウォッチにて測定。計測は5回ずつ行い、最大と最小の結果を破棄した3回の平均値としている。
SATA3.0(6Gbps)接続が16秒、SATA2.0(3Gbps)接続が16.6秒と接続インターフェイスの影響はほとんどない。またHDDとの比較では約半分まで起動時間の短縮に成功。さらに5回の計測のばらつきも少なく安定性向上にも効果がある。この結果をみる限り、SATA2.0(3Gbps)接続で「MRMAD4B240GCDM2C00」を起動ドライブにするのも十分アリだ。
これまで容量、性能とも2.5インチSSDに大きく遅れを取っていたmSATA SSDだが、「MRMAD4B240GCDM2C00」は、2.5インチSSDの高速モデルと互角に渡り合う高い性能を発揮し、Ultrabookや薄型ノートPCでも、デスクトップPCにも引けをとらない快適なストレージ環境の構築ができる。
また自作市場に目を向けた場合、SATA2.0(3Gbps)接続でも高速なランダムアクセスは、キャッシュ用はもとより、デスクトップPCの起動ドライブにも力を発揮する。さらに2.5インチSSDより消費電力が少なく、内部配線やドライブベイが不要になるため、省電力やエアフロー改善など副次的な効果も期待できる。
わずか50mm×30mmという限られた基板サイズでも、性能や容量に妥協しない「MS-701」シリーズの登場によって、今後mSATA SSDの利用方法は大きく変わっていく事だろう。