エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.157
2012.07.20 更新
文:GDM編集部 絵踏 一/松枝 清顕
まずは毎度おなじみ、DirectX 11世代の定番ベンチマークソフト「3DMark11 Version 1.0.3」から。計測環境は「Performance」と「Extreme」2つのプリセット設定を使用した。果たしてオーバークロックの恩恵はスコアにどの程度反映されるのだろうか。
まず「Performance」設定時の結果から確認すると、OCバージョンは出荷時クロックに比較して総合スコアで約5%、Graphics Scoreでは8%以上の差がつき、オーバークロックの効果は十分に読み取れる。リファレンスクロックとの差は10~15%とさらに大きく開き、違うカードといえるかもしれないレベルだ。負荷の大きい「Extreme」でもリファレンス比で13~14%ほどの差を維持し、オーバークロックの度合いによってはさらなるスコア上昇も期待できるだろう。
次は同じく3DMarkシリーズより、DirectX 10世代のベンチマークソフト「3DMark Vantage1.1.0」を使用したテストを行った。同様に「Performance」と「Extreme」2つのプリセット設定で計測している。
こちらは出荷時クロックと比較して5~6%とやや小幅なスコア変動に収まった。リファレンスクロックとの間でも12%前後と少々おとなし目だったものの、オーバークロックによる性能の違いはしっかり数字に表れている。ちなみにスコア差は負荷の高い「Extreme」設定時の方が大きく、ハイスペックを要求されるゲームの方がオーバークロックの違いが結果に出やすいと思われる。
次にハードウェアテッセレーションを駆使したDirectX 11対応のベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」を使ったテスト。ハイエンドクラスのグラフィックスカードということで、品質設定は「Tesselletion」を“Extreme”、「Shaders」を“High”、「Anisotropy」を“16×”、「Anti-ailiasing」を“8×”にセットし、1280×720と1920×1080の2パターンの解像度設定で計測を行った。最新の3D環境における「N680GTX Lightning」の挙動をチェックしてみよう。
低解像度時は出荷時クロックと比較して5~6%ほど、リファレンス比で11%前後のスコア差だったものの、高解像度設定時にその差が拡大。特にAverage FPSスコアでの違いが大きく、出荷時クロック比で約8%、リファレンス比で16%以上に開いている。高負荷の環境でクロック上昇が威力を発揮する傾向は変わらず、大画面での3Dゲームもより快適なプレイが楽しめるのは間違いなさそうだ。