エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.157
2012.07.20 更新
文:GDM編集部 絵踏 一/松枝 清顕
ここからは実際にゲームベンチを使用したスコア計測を試してみよう。まずはDirectX 11世代のゲームベンチ「LostPlanet2ベンチマーク」。解像度設定は1280×720と1920×1080の2パターン、品質設定は「アンチエイリアス」を“CSAA32X”、それ以外をすべて“HIGH”にセットしてテストを行った。
こちらは出荷時クロック比で3%前後、リファレンス比で5%強とあまり差がついていないように見える。ただし動作クロックの高いOCバージョンの方がFPSの落ち込みが少ないのは「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」と同様のようで、実際のプレイ時に少しでももたつくシーンを回避したい、という向きにはオーバークロックは効果的と思われる。
次に7月3日より正式サービスが始まったばかりの大型MMORPG「ファンタシースターオンライン2」のベンチマークソフトをチョイス。品質設定はプリセットの「簡易描画設定」を最大の“5”にセットし、1,280×720と1,920×1,080の2パターンの解像度で計測を行った。
結果はご覧の通り、なにやらOCバージョンのスコアが一番芳しくない。これは計測中にGPU負荷が6割~7割と上がりきらなかったのが原因。軽めのベンチソフトということでFPSは常に200以上をキープしているものの、何かしらカード側でセーブされている印象だ。GeForce GTX 680のオーバークロックは、コアクロックを上げつつ必要に応じて昇圧する、という従来のスタイルとは一線を画するため、少々調整が必要なのかもしれない。
最後はDirectX 9.0c世代の定番タイトルの「MHFベンチマークソフト『大討伐』」を使用したスコア計測だ。同様に1280×720と1920×1080の2パターンの解像度設定を選択し、テストを行った。
どちらの解像度設定でも出荷時クロック比で6%強、リファレンス比で13%の性能向上を達成。従来環境下でもオーバークロックがパフォーマンスを押し上げてくれる傾向は変わらない。このクラスのゲームならミドルクラスのモデルで十分とも言えるが、どのレベルのカードを使っているにせよ、激しい動作中にもたつきが出るような場合は多少クロックを盛ってみるのも悪くなさそうだ。