環境構築直後の「PX-256M3P」のパフォーマンスをチェックする

環境構築が終了した時点で筆者のPCには80GB近いデータが書き込まれており、クリーン状態からだいぶ使用済みブロックが増えているはずだ。そこでクリーン状態とのパフォーマンスの違いを確認しておこう。測定は構築直後の筆者のPCで行い、実運用に近づけるためネットワークケーブルは挿したままにした。

「CrystalDiskMark3.0.1c」ベンチマーク

データ圧縮率によるスコアの違いがないことは確認できているため「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」は割愛し、「CrystalDiskMark3.0.1c」の測定から行うことにした。

【50MB】	【100MB】
【500MB】	【1000MB】
【2000MB】	【4000MB】

データサイズ50MB時の4Kスコア（IOPS）

データサイズ50MB時の4K QD32スコア（IOPS）

シーケンシャルアクセスは読込最高509MB/sec、書込最高426MB/secでクリーン状態からまったく変わりない。またランダムアクセスは、4K QD32書込で約2％スコアが落ち込んでいるが、誤差の大きいストレージ系ベンチマークでは有意な差とは言えないだろう。

「HD Tune Pro 4.60」ベンチマークテスト

続いて「HD Tune Pro 4.60」のスコアを確認していこう。ちなみにWrite系ベンチマークはパーティションが存在するストレージでは測定できないため今回は省略している。

【Benchmark Read】

【FileBenchmark】

【Random Access Read】

Benchmark ReadはAverageで約3MB/sec低くなっているが誤差の範囲。またRandom ReadやFile Benchmarkでは、クリーン状態から変わらず高いスコアを計測した。

「ATTO Disk Benchmark 2.47」ベンチマークテスト

ATTO Disk BenchMark 2.47

最後に「ATTO Disk BenchMark 2.47」のスコアを確認しておこう。こちらは読込最大535MB/sec、書込最大442MB/secで公称値に匹敵するスコアを計測した。これまでの結果をみる限り、OSやアプリケーションのインストール程度であれば「PX-256M3P」のパフォーマンスにはまったく影響がないことがわかる。