エルミタ的「一点突破」CPUクーラー編 Vol.27
2012.08.13 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
「SST-HE01」に標準搭載される冷却ファンは、38mm厚の140mm口径モデルが採用されている。38mm厚は一般的な25mm厚に比べインペラの角度が大きくなり、静圧力が高く大風量化できるメリットがある。反面、風量が増える事で動作音が気になるところだが、最低回転数500rpmから立ち上がるワイドレンジ設計により、数値上では静音動作も期待できそうだ。
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ファンコネクタはPWMに対応する4pin仕様。またフレーム部に搭載されたスイッチで、最大回転数を1,200rpmまたは2,000rpmに切り替えて使用する事ができる。なおスイッチ部基板のシルクには「Q(quiet)-P(performance)」と表記されている |
冷却ファン固定は専用ワイヤークリップを使用。サイドフロー型CPUクーラーではもはやお馴染みのスタイル。ちなみに140mmファンをラウンド形状にすることで、ネジピッチをより汎用性が高い120mmタイプにする事ができている
単体でも最大171CMのエアフローを生み出す強力な標準140mmファンだが、さらにエアフローパフォーマンスを強化することができる。
「SST-HE01」には、増設用ファン固定用ワイヤークリップが2セット付属され、最大3基での運用が可能。空冷最強クラスを狙う設計は、オーバークロッカーにも注目のギミックとなるだろう。