機能美あふれる「OC PANEL」のシンプルな構造
外見はスイッチの並んだアクリル製の板、という印象の「OC PANEL」。背面に基板が張り付いているだけのシンプルな構成で、そこから伸びるケーブルをグラフィックスカード上の専用コネクタに接続して使用する。
ただし作りは簡単でもアルマイト加工が施された表面は高級感があり、安っぽいという雰囲気はまったくない。上に並ぶスイッチはいわゆるトグルスイッチと呼ばれるタイプで、オンオフを切り替えたり特定の組み合わせにセットし、決定ボタンを押すことで設定を反映させることができる。
ちなみに「OC PANEL」で操作できるGPU VCore電圧(本体上ではNVVDD VID)とは、一般的にソフトウェアで調節できるGPUコア電圧ではなく搭載するPWMコントローラのこと。つまりグラフィックスカードの出力をダイレクトに制御することが可能なのだ。
グラフィックスカードをリアルタイムに操作できる「OC PANEL」。ちなみにパッケージには本体以外何も入っていない
アクリルプレート状の本体を裏返すと、基板がむき出しで装着されているのが確認できる
本体上にはトグルスイッチを搭載。上段は上下に、下段は左右に可動する
上段右側に配置される決定ボタン。これを押せばスイッチの設定をダイレクトにカード側へ反映させられる |
「OC PANEL」背面の基板上に実装されている、NXP Semiconductors製フリップフロップ「74HC374D」。このチップがトグルスイッチの配置を読み取り、カード側に伝えてくれる |
本体左側にはGPU VCore電圧の設定一欄が。5つ並んだ設定スイッチの組み合わせで12段階の電圧調整に対応する
こちらは上段のGPU VCore電圧用スイッチ。上に倒せば0、下に倒せば1に設定できる。設定一欄を参照し、好みの電圧に調整しよう |
ここからは下段のスイッチだ。下段には特定の電圧を瞬時に昇圧できるオフセット設定用の項目が並んでいる |
こちらはGPU VCore電圧を一気に300mV昇圧できる「NVVDD OFFSET」。空冷時使用禁止の危険なスイッチなので、環境によってはノータッチで終わる場合も |
BIOSの切り替えを瞬時に行える「BIOS SWITCH」 |
グラフィックスカードの温度が危険域まで上昇した際に自動でシャットダウンしてくれる「THERMAL SHUTDOWN」スイッチ |
カード側に接続するコネクタ。固定用のホットボンドが生々しい |