エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.166
2012.08.27 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いてテッセレーションを多用したDirectX 11対応ベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」でテストを行った。品質設定は「Tessellation」を“Extreme”、「Shaders」を“High”、「Anisotropy」を“16×”、「Anti-aliasing」を“8×”にセットし、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットで測定を行った。
1,280×720ドットでは、Max FPSで約6%、Average FPSで約5%、Min FPSで約20%スコアが向上し、オーバークロックによって最低ラインが大幅に引き上げられている。またアッパーミドルのグラフィックスカードにはかなり重い画質設定にもかかわらず、Average FPSで60fps前後を記録しているのはさすがといったところ。
次に1,920×1,080ドットのスコアを確認すると、Max FPSで約5%、Average FPSで約4%、Min FPSで約16%スコアが向上し、こちらも最低ラインの底上げ効果が高い。またAverage FPSは定格でも30fpsを超えており、最高画質でもシングルプレイには支障のないレベルを維持している。
ここからは実際のゲームベンチマークを使用してパフォーマンスを確認していこう。まずはDirectX 11世代の「LostPlanet2ベンチマーク」。解像度設定は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターン、品質設定は「アンチエイリアス」を“CSAA32X”、それ以外はすべて“HIGH”にしている。
定格との比較では、解像度に関係なく約5%スコアが向上し、オーバークロックの効果が確認できる。また、最高画質設定にもかかわらず1,920×1,080ドットで57.7fpsを計測。このクラスのゲームであれば高解像度かつ高画質でも十分楽しめるパフォーマンスを備えている。
次にDirectX 11世代のFPSゲーム「Aliens vs. Predatorベンチマーク」でもテストを行った。こちらも解像度設定は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンで測定をしている。
オーバークロックによる効果は解像度に関係なく約3%前後とあまり大きくない。とはいえ、1,280×720ドットでは150fps以上、1,920×1,080ドットでも70fps以上と好スコアを計測しており、GTX 660Tiを選んでおけばDirectX 11世代の最新ゲームでもほぼすべて快適にプレイできるだろう。
最後はDirectX 9.0c世代の定番タイトル「MHFベンチマークソフト『大討伐』」を使用してテストを行った。解像度はこれまでと同じ1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンで測定している。
GTX 660Tiにはかなり軽いベンチマークということで、CPUがボトルネックとなると予想していたが、定格との比較では解像度に関係なく約5%スコアが向上した。少々古いDirectX 9.0c世代のゲームでもオーバークロックの効果は確実にあることがわかる。